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無言の旅人 (幻冬舎文庫 せ 4-1)

無言の旅人 (幻冬舎文庫 せ 4-1)

無言の旅人 (幻冬舎文庫 せ 4-1)

作家
仙川環
出版社
幻冬舎
発売日
2010-10-08
ISBN
9784344415515
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無言の旅人 (幻冬舎文庫 せ 4-1) / 感想・レビュー

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ダイ@2019.11.2~一時休止

尊厳死がテーマ。これは一人では決められないなっていうのがよくわかるイイ作品です(ただしミステリーとしては怪しい人がやっぱり・・・)。

2017/03/09

はつばあば

古希も近くなってくるとこういう本も必要だろうが・・現実的過ぎて胸が痛い。お迎えなんていつ来るかわからない。お迎えならピンピンコロリで逝けた~と喜ぶが、悪魔か地獄の閻魔様が( ̄ー ̄)ニヤリと笑って、とんでもないことをされてしまったら・・嫌だ厭だ。マカロニもスパゲティも食するならいいが我が身を襲うなんて。尊厳死の要望書、書いておくべきか・・いやいや、我が娘なら迷うことなく親の延命治療など望まぬだろう。それが本当の親孝行だと言い聞かせてある。しかし・・爺様の場合なら・・私は延命治療を望む。一人じゃつまらないもの

2017/01/10

ねこまんま

他人を思いやることは大切だけれど、生死に係ることは本人の意思が最も尊重されるべきだと思っているので尊厳死には賛成。自分もそうだし、家族が望んだ場合も尊重するし、それが当然だと思っていたので、受け入れられない家族のエゴに不快に感じた。自分がそうだからといって他人が同じ気持ちだとは思わないけど、苦しんでいる人に、いつまでもずっと苦しめって言ってるみたいで私には理解できない。それぞれの立場の人がそれぞれの感情をぶつけていて、作品としてはとても考えさせられた良作だと思います。

2017/01/31

オカメルナ

交通事故で遷延性意識障害となった耕一の部屋から『尊厳死』を望む要望書が見つかった。書かれたのは3年前。彼の家族と婚約者の公子は誰も要望書のことを知らされていなかっただけに激しく動揺し、家族間でも対立が生じる。私だったら、ただ機械に生かされているだけならば、家族の精神的・肉体的・経済的な負担を考えると尊厳死を望むと思う。何より私自身のために。でも家族だったらどうだろうか?「ただ生きてだけいてくれればそれでいい」という母親の気持ちは痛いほどわかる。とても考えさせられた。今のところ仙川作品の中では一番だと思う。

2013/09/21

yamatenodolphine

ミステリー要素があったことに軽く驚くくらい、普通に尊厳死の問題を扱ったストーリーとして読み進めていました。頭では理解できても、気持ちが付いていけないというテーマの最たるものが尊厳死だと改めて感じました。私も自分の意思で行動が全くコントロール出来ないくらいなら自分の人生の終わりは自分で決めたいと思わないこともないけど、残される方であればやはり生きていてくれるだけでいいと思うに違いないので。永遠に答えが出ないテーマなんだろうなと思います。

2018/10/27

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