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人生解毒波止場 (幻冬舎文庫 ね 1-2)

人生解毒波止場 (幻冬舎文庫 ね 1-2)

人生解毒波止場 (幻冬舎文庫 ね 1-2)

作家
根本敬
出版社
幻冬舎
発売日
2010-12-01
ISBN
9784344415775
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人生解毒波止場 (幻冬舎文庫 ね 1-2) / 感想・レビュー

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YM

みうらじゅんは結構読んでると思うけど、根本敬は初めて読んだ。学生時代から知ってはいたけど手が出なかった。巻末解説で2人の担当編集(本書の編集も!)だった町山智浩さんが言ってる。みうらさんは何でもポップにできるけど、根本さんはダーティーでブルースなんだと。当時の僕には根本敬はハードすぎた。今、それなりに経験して、アウトサイダーな人とも出会ってきて、根本さんが表現したかったことが理解できる気がする。これも現実、彼らにも哲学がある。本書の中にある大切なものは、読者が勝手に探せばいいんだ。

2014/11/08

なる

幻の名盤解放同盟の主軸である根本敬による、人間社会における「イイ顔」をした人たちに特化してインタビューなどエピソードを綴ったエッセイ集といったところ。電波が侵食する世界でそれに必死に抗おうとする喫茶店の店主(入口には多くの張り紙が書かれ電波の弊害を啓蒙する)や、いわゆる「ゴミ屋敷」に生存する割と一般的な知識を持っているご婦人、電車の車内で出遭った独自の世界を半紙で啓蒙するご婦人、ゴミ集めを主軸として日本社会の現実を丁寧に紹介する村崎氏(彼は良識を認識した上で鬼畜の作業を行う)など。読まなくていい。

2024/07/27

ykoji

村崎百郎氏「でもこう言うと不謹慎な奴らだって思われるかもしれないけど、そうじゃないんだよ。実は皆んな心の奥で戦争を憎み、平和を願ってる人達なんすよ。獣のような性欲を『黙祷』の静寂と共に静めて行く…。奴らなりの鎮魂であり、平和への祈りなんすよ。それがわかると俺その人達が好きになりました。俺も来年は参加します」電波を受信する人達はきっと今もこの瞬間に何かのメッセージを受け取っているのだろう。

2014/06/13

散歩いぬ

何となく「神は細部に宿る」という言葉が浮かんだ。自分だけの理で生きている「見てはいけない人」達が全体である根本さんを作っているような気すらする。それは根本さんの持つ「因果」であり「中年愛」がブラックホールみたいなものだからだ。渾沌に目鼻を付けなければ納得できない常識から飛び降りた人。この霊媒師を通して見ちゃいけない人を見たい…自分でも悪趣味だと思う。その好奇な視線を憂いや泥臭さを含めた「いい塩梅」「いい湯加減」に変えてしまう根本温泉。くよくよしてる時には特に効き目が。

2012/09/11

gu

やっぱ蛭子能収はこの世の者ではないよなあとしみじみ思う。

2012/09/11

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