狂 (幻冬舎文庫 は 20-1)
狂 (幻冬舎文庫 は 20-1) / 感想・レビュー
まさきち
江戸時代に土佐で発生した実際の集団憑依を題材にした物語。狗神を扱ったものということでおどろおどろしいものを期待していたせいか、あまりそちらには深入りせずあっさりとした印象で少々拍子抜けし、むしろ藩士と農村の娘との恋愛物語のような印象が強かった感じです。また描かれている出来事も起伏に乏しく、全体的に話の密度が薄いままだらだらと流れていく感じが小野不由美さんの「屍鬼」を想起させる一冊でした。
2016/06/21
carl
方言、漢字(意味)難しかったぁ~、史実に基づいた集団憑依の話だったけど・・感情移入できなかった。
2018/01/10
けえこ
狗神のモチーフとなった事件のノベライズ。あとがきにもあるように、日本版エクソシスト。 狗神憑きとは村人の潜在意識が具現化したものなのか。
2020/01/03
タカシ
土佐の村で集団憑依事件が発生、憑依は村人に伝搬していき…。途中から挫折して流し読みでした。
2018/08/04
バーベナ
集団で狂っていく狗憑きと言われた現象、その史実をもとにしている。狂っていく農民たちの生活は、年貢のために働き詰め、身分は一生農民。もちろん旅行などできず、土地を離れることは死を意味する。その諦めと閉塞感の日々。ここがとても丁寧に書かれていて、何かをきっかけにして、もう狂ってやる。何が悪い。と、なってもおかしくはない、と思わせられる。そして、狂った人々は幸せそうでもある。
2015/01/29
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