47都道府県女ひとりで行ってみよう (幻冬舎文庫 ま 10-6)
47都道府県女ひとりで行ってみよう (幻冬舎文庫 ま 10-6) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
益田ミリさんは初読。この時点で本書の登録数が1149。漫画家でもあるようなのだが、なかなか人気のエッセイストでもあるようだ。本書は自由気ままに書いたエッセイではなく、いわば企画もの。47都道府県のすべてを制覇しようというのだ。食べ物の好き嫌いの激しい著者は、いわゆるご当地の名物を食べるわけでもなく(大感激しているのは熊本県の「いきなり団子」くらい)、ただひたすらにひたむきに旅をする。この人の文章のちょっととぼけたような味わいは、川上弘美さんのタッチに似ていて好感が持てる。使ったお金の合計〆て220万円也。
2016/06/22
馨
ミリさんが気ままに全都道府県を旅したエッセイ本。ミリさんの旅行記は、やりたいことをやりたいときに、決して有名なところではなくとも行きたいところを行きたいときに行くスタンスなので素敵です。やはり、自分の地元をどう感じていただけたかが気になるところでしたが、地元のところでさえ、地元民が知らなかったことがたくさん書かれていたので参考になりました。
2017/05/14
ウッディ
毎月一回、47都道府県を巡る女一人旅。自分に課したノルマなんだろうけど、「この人は何の為に旅行してるんだろう???」という疑問が最後までぬぐえなかった。 暇なし金なしのサラリーマンからすると、羨ましいような時間とお金の使い方。このゆるい雰囲気が好きな人もいるのだろうけど、自分には合わなかった。ちなみに、47回の旅で使ったお金は220万円。後書きにあるように失ったものと得たもののバランスが合っていないような‥‥。
2017/10/03
やっちゃん
日本一周するとどこ出身の人とも話のネタには困らないのが嬉しい。一人旅は家族旅とかち合うプランにすると寂しくなる。いつまでも旅慣れずやる気もみられずやらされてる感ありありでで楽しくなさそう。まあでもこのゆるさがいいのかな?でも日本一周には何かしらのコンセプトがないとダラけますね。
2023/03/29
KJ
「47都道府県」という言葉に惹かれて本書を手に取った。肩肘張らない等身大の旅の記録。ただひたすらに毎月一県をコツコツと訪ね続ける。この些細なノルマ感が良い。旅は全てが楽しい瞬間ばかりではない。時に嫌気が差したり、意味を見失いかけたりもする。そう感じてからも続ける事に大きな価値がある。旅に出る事で気付く事。地元の人には当たり前でも旅人だからこそ感じられるその土地の良さもある。また数多くの故郷に触れる事で改めて気付く自身の故郷や今居る場所の魅力もある。「実家はいずれ消えゆくもの」この言葉にはハッとさせられた。
2018/05/31
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