KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

探偵ザンティピーの仏心 (幻冬舎文庫)

探偵ザンティピーの仏心 (幻冬舎文庫)

探偵ザンティピーの仏心 (幻冬舎文庫)

作家
小路幸也
出版社
幻冬舎
発売日
2011-10-12
ISBN
9784344417489
amazonで購入する Kindle版を購入する

探偵ザンティピーの仏心 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

セウテス

【探偵ザンティピー】シリーズ第2弾。今回は仕事の依頼として、女性の警護及びエスコートの為に、北海道札幌の定山渓温泉へと向かうザンティピー。しかし千歳鶴空港からレンタカーで、目的地の温泉宿へ車を走らせる途中で、何者かの襲撃に合い監禁されてしまう。前作タイトルが休暇なだけに、本来はニューヨークでの探偵物語の外伝の様に思っていたが、こうなると北海道の温泉に来日する事自体が本筋なのだろう。何故ニューヨークと考えていたが、入浴へのダジャレなのか 。本作も謎解きの推理としては、気づいたらオッーの気持ち良さである。

2020/04/28

佐々陽太朗(K.Tsubota)

世の中には法ってものがある。何人たりとも、その法を犯すことは許されない。と、まあ、これは建前だ。法は完全ではない。法が人間が作ったもので、法を作った人間自体が不完全なのであれば、それは当然の帰結といえる。では、法に従って生きることが、人を幸せにしないとすれば、それもまっとうな人間を幸せにしないとすればどうすべきか。その時は法の存在意義に従うしかない。法の存在意義、それはまっとうな人間が平穏無事に、そして幸せに暮らすこと。相変わらず小路氏の小説には悪人が登場しない。私が氏の小説を読みたくなる理由のひとつだ。

2013/05/20

いたろう

シリーズ2作目。ニューヨークの私立探偵ザンティピーが再び日本へ。今回は依頼者の娘が日本に行くエスコートで、日本語ができるザンティピーにとっては、何の難しさも危険もない筈だったが・・・。前作で、私立探偵を主人公にしたハードボイルドシリーズの番外編と言った趣きに、元の本編は?と疑問を感じたが、そうか、このシリーズは、ニューヨークの私立探偵が日本、それも北海道で事件に巻き込まれるという変わったシチュエーションが売りだったのか。そう考えると、下町言葉の日本語を話すザンティピーのキャラもよし、とても楽しいシリーズ。

2019/05/04

Norico

ザンティピーさんのシリーズ第2弾。寅さんばりの日本語をつかうには、やはり舞台は日本でないとですね。しかもまたもや北海道の温泉で、事件に巻き込まれるザンテさん。なんで襲われたのか?犯人は?と前回よりミステリ感増してると思いますが、ザンテさんがのんびりしてるせいか、口調のせいか、全体的にほんわかしてます。軽くさらっと読める一冊です

2015/05/11

mura_ユル活動

ザンテさん2作目、読了。またもや舞台は北海道。そして、開拓当時の人々の過去に起きた事件。日本の村の閉鎖的社会を温かく描写する。葬られようとしている事実。推理を深くということよりも人のつながりに重点を置く。「頭の中の仮説がものすごい勢いで崩れていって、さらに再構築」。「水に流す」とは良い言葉・文化、「言わないで我慢」は大きな命題。旅物語は当初の計画からあらぬ方向に。温泉入りたい。寅さん「おいら」って言うかなあ。次作「憶測」も読もう。

2013/05/02

感想・レビューをもっと見る