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神の手 下 (幻冬舎文庫)

神の手 下 (幻冬舎文庫)

神の手 下 (幻冬舎文庫)

作家
久坂部羊
出版社
幻冬舎
発売日
2012-05-11
ISBN
9784344418615
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神の手 下 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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nobby

なるほど!死神まがいな『神の手』。確かに下巻に入って主役交代を感じたり、フラグ立った人物が次々と死んでいく展開はちょっと陳腐…それでも医師会・官僚・政治を絡めて難しいテーマを読ませるが、少し盛り込み過ぎは否めない。仕事柄“死”に対峙することは少なからずあるのだが、本人そして関わる人達が皆、立場も違う、それ故に感じ方も異なる。エピローグで描かれる“安楽死”に際しての様々な言葉が良くも悪くも印象に残る。是非を示すのではなく、読者に問いかける掘り下げ方が斬新であることには違いない。

2016/04/02

アッシュ姉

久坂部さんの斬新で大胆な発想と、現役医師でもある知識と経験が存分に活かされた内容。ミステリとしては物足りないところがあるものの医療小説としては読み応えがあり愉しめた。医療新秩序に安楽死法。良い面も悪い面も仔細に描かれているので非常に興味深く、必要性と問題点について考えさせられた。医療浄化のための改革は取り入れて欲しい事案もいくつかあったが、医師や患者の自由を制限するなど過激なものもありヒヤリ。(コメント欄へ長々続く→)

2016/04/13

GAKU

上巻はちょっと読み進まなかったが、下巻の安楽死推進派の団体JAMAがヤバくなってきたあたりから、面白くなってきた。安楽死推進派、否定派、両団体の色々な意見は非常に興味深かった。私個人としては助かる見込みのない、延命のみの治療は望まない。しかし安楽死合法化となると、まだまだ色々と問題もありそうだと感じた。色々と考えさせられた作品でした。

2018/01/12

aqua_33

下巻も相変わらず患者やその家族のことはさておき、利権を追い求める医療関係者の醜い画策がうだうだ続く。謎の「センセイ」の正体は意外と言えば意外だけど思ったほどの驚きはなかった(笑)安楽死の問題は本当に難しいな~。自分は基本賛成なんだけど、安楽死法ができたらやはり無用な安楽死が乱立しそうなことは否めないし、医師、患者、家族を含めみーんなモラルをしっかり持っている人間とは限らないし…。《2018年1冊目》

2018/01/01

ミエル

超優秀なMRの成功談?読み終えてみれば、当初の主役だった白川医師の存在が薄い・・・ 今もって疑問なんだけど彼のプライベートのパートいる?愛人とか離婚劇とか昭和の医師みたいな価値観と言動が、現代設定にはそぐわないような・・・。あれじゃ白い巨塔の時代の医師だよ(笑)違和感だらけ。と下巻は怒涛の展開、登場人物がでもちょっと人が死にすぎなのが気になったけど満足と言えば満足。個人的には安楽死に関しては賛成なので、現実にも早めに対応をお願いしたい。ケルビム、いいな。確かに理想の医療郷には憧れる。

2017/11/06

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