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生活 (幻冬舎文庫)

生活 (幻冬舎文庫)

生活 (幻冬舎文庫)

作家
銀色夏生
出版社
幻冬舎
発売日
2012-08-02
ISBN
9784344418998
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生活 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

「生活」という散文的な題のつけ方が面白い。この作品では一人の少年の様々な表情が写真で捉えられている。そこから浮かび上がってくるのは人間の喜怒哀楽にあふれた生活そのものだ。詩は恋愛の喜びや悲しみが書かれたものが多いが、写真と一つに溶け合って、味わいが増しているような気がした。そして心の揺れを繊細に表現しながら、締めくくりの「また明日会えるね / 会おうね」につながっていく。明日が必ず来ることを信じること。たとえ信じられなくなっても、信じてみようと、この詩集は思わせてくれる。

2018/06/30

だまだまこ

銀色夏生さんの詩集は何冊も読んでいたせいか、この本は初めて読んだのに初めての気がしなかった。何度も読んだ詩のように、すーっと沁みてくる。いつもと違うのはある男の子の写真がメインだったこと。すごく印象的なまなざし。時に憂いを帯びた、まっすぐな瞳に、好きになるべきではない人を好きになってしまった切ない詩が合わさって、まるで彼の恋心を覗いてしまったかのよう。「今ここにいることが ただうれしいと ただ思う」ただそれだけのことばに、たくさんの感情が溢れてくるのが素敵。

2019/02/09

masa@レビューお休み中

見つめ合って、向き合って、絡み合って。二人で築くもの、二人でしかできないことをするんだ。それは、約束かもしれない。秘密かもしれない。逃亡かもしれない。現実の世界では、できることは限られていて、僕らの未来も予想していること以上のことをするのは難しい。互いの視線は行き交う。探るように、試すように、惜しむように…。君は僕の生活の一部だった。どこまでも君と一緒にいられると思ったんだ。愛さえあれば、何だってできる。その言葉を聞いて君は悲しそうな顔をしていたね。ありがとう、そしてさようなら。僕の生活の一部よ。

2012/10/03

シュエパイ

人物の写真を撮ることは、とあとがきに語られるお話に、ため息をついたり。私にも外向きの気持ちになるときはあるけれど、こんな風にしてずーっと人と関わるなんてこと、無理だなぁ・・・つよくていいな、銀色さん。『長い物語を生きててほしいんだ』って言葉が入った詩が一番好き。そのほかの、どれと明確には言いがたいんだけど、孤独が降ってくるような1つ1つの詩が、とてもとても大事ですき。

2013/01/07

ヤギナミ

切ない系で、あっさり感情移入していました。もう感じないかもしれない感情ばかりで、新鮮で胸キュンでした。

2012/08/13

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