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嗤うエース (幻冬舎文庫)

嗤うエース (幻冬舎文庫)

嗤うエース (幻冬舎文庫)

作家
本城雅人
出版社
幻冬舎
発売日
2012-10-10
ISBN
9784344419360
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嗤うエース (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

テーマは「八百長」です。スポーツ界、そして野球界において、このアンタッチャブルなテーマをどう書き上げているのかなと興味津々でしたが、スゴかったです。とてもフィクションとは思えない内容で、ダークサイドな雰囲気の主人公をはじめ、かかわる人々のキャラもそれぞれにインパクトがあり、読み応え十分でした。物語に大きな‘波’はそんなにないので、読む側によっては少しもどかしい部分もあるかもしれませんが、そこは「八百長」の真相解明?に向けてじっくりと、そしてジワジワと独特な世界観を楽しんで‘嗤って’いただけたらと思います。

2013/05/12

ナミのママ

【スポーツ週間@月イチ】昭和38年、主人公12歳から始まり27歳までの野球賭博を題材にした作品。賭博のしくみ、知りませんでした。しかしそれより、主人公があまりに強烈で、のめりこむように読んでしまいました。ラスト、なにかある、とは思っていたものの、うーーん。続編が読みたかったです。この作家さんの作品は、長編をほぼ読んでいますが、熱い人が出てくる気がします。そこが魅力で、新作も楽しみです。

2016/11/22

ドリル

久しぶりの本城雅人作品。野球好きの私にとって好きな作家の一人である。一人の投手が小学生時代からプロ野球のエースへ上り詰めるまでが描かれている。主人公である投手が悪なのか善なのかが最後までわからない。これが読み手を惑わせる思惑なのかもしれないが、結局最後まで分からずモヤモヤした気持ちだけが残る。野球好きにしかわからない詳細な部分も描かれているが、イマイチのめり込むことが出来なかった。八百長行為が日本のプロスポーツから完全に無くなることを願っている。他の野球関係の作品も引き続き読んでいきたいと思う。(★★★)

2020/09/30

山目

誤解される人生、周りの悪意にさらされても我が道を歩く。何を思い生きていたのであろうか?情報について、考えさられました。賭博にとっての情報、人間関係における情報、伝わり方が変われば、結果も変わったのでしょう。スポーツと金、興行としてのスポーツ、マスコミの正義と売上至上主義、暴力団と警察等、考えどころ満載でした。

2017/01/07

キムトモ

ファン(父)を喜ばせる為に一点差の試合を演出はそんなに悪い事かなぁ~と思ってしまった。不幸だったのは浪岡が希な(賭博の対となる野球の)才能を持ち努力した事とどうしようもない父親を持った事…再読なのであっという間に読め、関わる人物の背景も消化しながら読めた。確かにミステリーなら他の題材ならゴマンとあるだろう…野球を題材にした作品は筆者は随一ではないかと思う。やはり浪岡は傷癒えて大リーグに挑戦して欲しいなぁ~

2012/10/24

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