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小指物語 (幻冬舎文庫)

小指物語 (幻冬舎文庫)

小指物語 (幻冬舎文庫)

作家
二宮敦人
出版社
幻冬舎
発売日
2012-12-06
ISBN
9784344419490
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小指物語 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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あも

つーまんねえぇ!もういいよ。自殺がテーマ。二宮氏は長編向いてない。だからといって短編が面白い訳でもないが…。主人公の女子高生が自殺しようとしたら小指の曲がった男=通称小指が現われて、死ぬ前に他の人の自殺を見てみれば?と良く分からない提案をされる。どうせ死ぬならと"自殺屋"である彼の提案に乗る主人公。なんやかんやあって、最後は自殺志願者を集めて自殺大会という良く分からない大会を開催する小指。なんやかんやあって良く分からない内に、もうちょっと生きてみようと思う女子高生。生きるって素晴らしい!!もういいっすか?

2012/12/25

maya(*ᴗˬᴗ)

『自殺』がテーマのお話でした。K達が自殺するまでは、不思議な独特な世界感に慣れ、受け入れてる自分がいた。普通では“おかしい”事も、その人その人個人個人では“当たり前。普通。”な事なんだなって。この小説に出てくる人達は極端な感じだったけれど、現実でも、自分は“おかしい”と思ってても、その人からすれば“普通”であること、たくさんあるんだろうな…。心をもっと広く持って、人と接しあって行きたいなと思わせてくれた内容でした。後半は展開が変わり、えー!そーゆーことかい!てな感じでした(笑)紫はどうなったのか?

2015/04/06

Yu。

生きるのは嫌だけど、死ぬのも嫌‥ そんな呪縛から解放されたい二人の自殺志願者の観念がぶつかり合う狂気を孕んだストーリーにも拘わらず、ページが進む毎に想像とは真逆な方向へと誘われ、そして酔いしれる。。おもしろい!!非常に重たいテーマをよくぞあそこまで前向きな味付けに仕上げたもんです(さすがプロの作家さん!)。またその料理に華を添える 俗物君、小指さん、K、検算君、ガリガリ君、ヘシリオ君といったキャラ立ちの良さといったらもう((๑´艸`๑))

2019/01/11

F

自殺する直前に出会った、小指が曲がった男。彼はネットで評判の「自殺屋」だった。僕が彼のそばで見るものとはなにか、そして彼の正体とは?/色々足らない印象だったがケータイ小説の改稿版ということを読後に知って納得した。所々にはっとするシーンがある。特にラストは良かった。「ねえ、人間って一生懸命『生きる理由』を探すよね。でも『生きる理由』を見つけた瞬間、それは『死ぬ理由』にもなるんだよ。それが達成されたら死ぬってことだから。あたしたちは理由があったから、それをした。遣り遂げた今、あたしたちは」(191頁より)

2012/12/11

河瀬瑞穂@トマト教司祭枢機卿@MMM団団長

初出は携帯小説なんですね。少し意外です。さらりと読めて、綺麗にまとまっている感のある、少し不思議な物語。自我・存在意義という類のものを「死」という事象を触媒にして明らかにし、「自殺」という手段で固定化しようとする人たちの物語。小指氏が主人公につけた「俗物」という愛称は、おそらく大きな尊敬や愛情、そして信頼が籠められていたのではないかと、結末を読んで思う。雰囲気も良く、興味深く面白かった一冊。

2013/02/01

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