公事宿事件書留帳十九 血は欲の色 (幻冬舎時代小説文庫)
公事宿事件書留帳十九 血は欲の色 (幻冬舎時代小説文庫) / 感想・レビュー
kazu@十五夜読書会
ハードカバー読了済み(文庫もダブル登録で、共読本に反映させる)公事宿事件書留帳19巻。一話の「闇の蛍」が切なく悲しかった。後の話は、解決がスカッと気持ちよく読めた。時代は進んでいくが、菊太郎の近辺に変化がなくちょっと不思議。
2012/11/20
fengui
時代は違えど人間の欲の質はあまり変わらないのかもしれません。「闇の蛍」は凄惨です。表も裏をも知っている主人公ならではの解決方法ですね。
2012/12/24
qoop
シリーズ19冊目。表題作ほか〈闇の蛍〉〈贋の正宗〉〈羅刹の女〉など、悪事を為して恥じない人々の業を書いた話が多い本巻。狂気、欲望、あるいは善行のために悪へと走る人々に対し、菊太郎の処し方は一様ではない。一筋縄では行かない主人公の行動理念が、ある意味わかりやすく読み取れる一冊だった。
2012/12/20
kinta
シリーズ19冊目。 最近、主人公が脇に回ることの多かったこの作品、 今回は中心あり、そして、脇に回し方が堂にいってきた模様で、魅せる脇の主役を印象づけた。 結果として、出てきた作品は結構人の欲の振りきり方が半端なくえげつない匂いを発している。 シリーズが続いたからこそできる技だなあ。 だからこそ、お信さんの気持ちの一文が浮いてしまった感が残念。
いえのぶ
京の公事宿に居候する東町奉行所同心の息子が様々な事件に関わる。犯人をねつ造する表題作「血は欲の色」、名刀の贋作「贋の正宗」、娘に対する感情を扱った「闇の蛍」、「羅刹の女」など6作を収録。正直者を描いた「雨月の賊」がさわやか。
2014/01/30
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