捨てがたき人々 上 (幻冬舎文庫)
捨てがたき人々 上 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
にゃむこ@読メ13年生
「なんか時々よ・・・生きてんの飽きちゃうんだよなぁ」とボヤきながら、金も夢もなく、女と見ればセックスのことしか考えられない、底辺を這いつくばって生きてゆく主人公・狸穴勇介(まみあな・ゆうすけ)の生き様。容姿が極端に不細工なせいもあり、モノの考え方がどうしようもなく卑屈でかなりのマイナス思考、読んでるこちらも段々鬱っぽくなる。勇介だけでなく登場人物の暗部をも深く掘り下げており、作品全体にどんよりと澱が堆積しているような感じだが、時折ハッとさせられる表現もあり、目が離せない。
2015/03/20
こばまゆ
浮浪雲を描いたジョージ秋山だったので、きっと、なにか、深いのだろうと思うけど、女の私には、全くもって、わからない世界だった・・・ 下巻も読んだけど、最後まで、わからず、男の人が本当にこういう生き物なら、ひどいな。。。という感想。まだまだお子様なのだろうか、自分が。
2014/04/22
marmelo
感想は下巻を読んでから。
2017/09/09
人非人
お前は俺か
2015/05/04
kuwagata
上下巻読了(約1160頁)。なかなかの傑作だった。主人公は仕事も金もなく不細工で、どうしようもなく底辺で生きているのだが、宗教に入れ込んでいる女と出会い、優しくされつつも仇で返すような仕打ちをしたりして、一体どこに向かって生きているのか分からない救いようのなさが全編を覆っている。若干重いテーマなのだが、ジョージ秋山の絵の上手さもあり、どことなく明るさが失われていないのが救い。主人公はいろんな人と関わり合うのを通じて、どうせ人間なんて金と食い物とセックスのことばかりじゃねーかと思うに到ってしまうのだが、大袈
2013/02/24
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