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捨てがたき人々 下 (幻冬舎文庫)

捨てがたき人々 下 (幻冬舎文庫)

捨てがたき人々 下 (幻冬舎文庫)

作家
ジョージ秋山
出版社
幻冬舎
発売日
2013-02-07
ISBN
9784344419773
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捨てがたき人々 下 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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こうすけ

裏表紙の過激なあらすじにひかれて読みましたが、それをはるかに上回る衝撃でした。クズたちをここまで徹底して描けるのはすごい。作者はどんな人生を歩んできたんだろう、という気持ちになります。

2021/10/19

marmelo

宗教家のように崇高な理念を語れば本音と建前に生きるようになり、本能のままに生きれば勇介のような獣に。男も女もクズばかり。その元に育つ子供たち。若い者は無知で、老いた者は情けなくて。ただ欲望や淋しさを紛らすための享楽。理想や幸せを永続的には保持できない人間たち。どんなにクズでも結局人は生きていかない訳にはいかない。その悲しさを込めて作者は「捨てがたき」と言ったのだろう。ダメだなぁ人間は...と思う。けれども私自身もワンオブゼム。読んで良かったと思えます、はい。

2017/09/14

にゃむこ@読メ13年生

勇介は結婚し子供が生まれても下卑た考え、行動は変わらず、むしろ開き直って下衆街道まっしぐら。10年後のそれぞれの人物描写の醜さも衝撃的。上巻で感じた「どんよりと澱が堆積しているような感じ」は一向に拭えず、むしろ澱の厚みを増すようで、上下巻読み終わって「疲れた」というのが正直なところ。勇介やその他登場人物の誰にも共感はできないが、誰もがきっと心の片隅に持つ欲望表現を露骨に顕にした作品。

2015/03/21

ジョニーウォーカー

普段はのろまでズボラに見えても、カッとなると自我を抑えきれずに凶行に及んでしまう勇介の精神描写がすごくリアル。とくに京子の叔母を丸裸にして街角に投げ捨てて、鍋を叩き衆目を集めるシーンには、自分のサディスティックな一面をひやりと刺激された。京子は不美人という設定だが、多くの男性読者が、読んでいて彼女に欲情したのではないか。また、彼女は勇介の被害者ではなく、あくまで運命共同体。ジョージ秋山の古臭くてどこか垢抜けない絵のタッチは、この作品のジットリとした文学的世界を引き立てるのに一役買っている。

2013/03/21

さえぴ

出会い系で出会った人に本を勧める人の本で出てきたから読んだ。いや、わからん。笑 これでもかというほど汚い。笑 なにかしら深いものがあるんだと思うんだけど私にはわからんかった。

2020/05/16

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