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交渉人・籠城 (幻冬舎文庫)

交渉人・籠城 (幻冬舎文庫)

交渉人・籠城 (幻冬舎文庫)

作家
五十嵐貴久
出版社
幻冬舎
発売日
2013-10-10
ISBN
9784344420878
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交渉人・籠城 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

交渉人シリーズ第3弾は社会的メッセージを色濃く描いた物語。その題材とは“少年法”だ。喫茶店の店主が店内いる客数名を人質とし籠城事件をお越した。過去に6才の娘を殺害された犯人が望む要求とは…。少年法は何のためにあるのか、少年法の精神とは正しいものなのか。必要までにその意義を問いかけてくる。加えてメディアによる報道の在り方も然り、なぜ加害者ばかり秘匿され、被害者(家族含む)は大衆の面前に晒されなけばならないのか。たびたび小説のテーマにされるこの法律。まだまだ根深い問題が山積みな気がしてならない。

2023/04/24

kei@名古屋

天使のナイフを読んですぐにこの作品を読みましたってのはネタバレになるのでしょうか?果たして籠城犯の真の目的とは?

2016/01/04

うめ

演劇で観たいスリリングな展開。だけれども、仕掛けられた謎には気付いてしまった(読み慣れた人は割とすぐに察しそう)。やり切れなさを感じさせるラストに敢えて持って行くことで、著者が投げかけた、現行制度への批判と疑問とがくっきり浮かび上がる。語り過ぎないからこそ、読み手は臨場感を感じ、訴えかけられたメッセージを強く受け取る気がした。

2018/11/11

Takeshi Kambara

当時中学生だった少年に娘を惨殺された男が復讐の為に人質をとり籠城する事件が発生する。男の真の要求は何なのか?交渉人との緊迫したやりとりにドキドキしながら読んだ。少年法については簡単にこうあるべきだとは言えないが、この手の題材のものを読むたびに被害者家族にもう少し優しい法律になって欲しいと常々思う。この籠城した犯人も法に対する怒りが動機になったと感じた。自分の子供が殺されてしまったら多くの親達は一生涙を流す。出院した少年は何事も無かったかの様に残りの人生を時に笑いながら楽しく過ごす。それだけではあんまりだ。

2016/04/08

Kaz

このシリーズ。テーマがしっかりとしていて、毎回考えさせられる。少年法については、どうすることが本当の「更生」になるのかを論ずることも大事。自分が犯した罪の重さを背負わせるのが、真の「更生」になると思う。同時に、被害者の家族に対する保護の視点は、もっと重く考えるべき。これは、少年犯罪だけに限らない。マスコミも、一時よりは自重するようになったとは感じますが。

2017/01/06

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