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カキフライが無いなら来なかった (幻冬舎文庫)

カキフライが無いなら来なかった (幻冬舎文庫)

カキフライが無いなら来なかった (幻冬舎文庫)

作家
せきしろ
又吉直樹
出版社
幻冬舎
発売日
2013-10-10
ISBN
9784344420939
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カキフライが無いなら来なかった (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

シュールですね〜。いい意味で全然、チカラが入っていない自然体な感じが素晴らしいです。とにかく自由に句をつづるお二方の感性の豊かさレベルは尋常ではありません。ちょいちょい挟まれてくる短編的な文章もクスっと笑えるものもあり、地味に感動するものもあったりとあらゆる方向から楽しませてくれます。個人的には又吉さんの幼なじみの話がとてもステキでした。こんな幼なじみいたら、本当にありがたくて助けてもらえるんだろうなぁと。せきしろさんの随所に垣間見る北海道テイストが、さりげなくインパクトを残してくれるのがクセになります。

2019/09/15

masa@レビューお休み中

文字の洪水、いや、文学の洪水だろうか。せきしろ氏と又吉氏のふたりの言葉をいくら追っても終わりが見えない。まるで、終わりのない文字の洪水に巻きこまれしまったかのようだ。ふたりが交互に書きだす、俳句とエッセイと写真は強烈に胸の中を掻き乱していく。決して暴力的ではない。寧ろ、紳士然としているとさえいえるほど、ふたりの人柄が滲んだ言葉なのである。しかし、ここにある400句以上の俳句は、定型に収まらない自由律俳句なのだ。独り言、走り書き、格言、駄洒落…いかようにも受け取ることができるからこそ、面白いのかもしれない。

2014/04/22

けんとまん1007

素晴らしい言葉のセンスだ。自由律俳句。音の数に無理に拘らず、何気ないつぶやきのような俳句。思わず、ニンマリするのが多いが、しんみりもある。それぞれの句の情景が目に浮かぶようだ。そして、その風景が、自分たちの周りにも十分ありえることが多いので、親近感もわく。タイトルのカキフライ。たしかに、美味しいのだが、自分の場合は無くてもいいかなあ。無いとこないようなもの・・・果たして?

2021/01/24

カピバラ

心中を断られて泣いた・獏がデジャブとつぶやいた・醤油差しを倒すまでは幸せだった・眼鏡が曇ったもう負けでいい・句読点の打ち方がわからないの、でもう寝ます…好きなのをつらつら書き出したら、又吉のかせきしろのかわからなくなった笑でも、イイね!「春は出会いと別れを強制するからSだ」「秋は読書だのスポーツだの好き放題使われてるからMだ」になんかウケた。ところどころ入る写真もノスタルジックというか、切なくなる写真ばかりで哀愁があって良かった。自由律俳句は、キリが悪くて苦手だったけど、自由律俳句が好きになれた一冊だ。

2015/09/25

Emperor

伝説のポップ「世界一地味な化学反応」でおなじみの本書。鬼才×奇才による自由律俳句と浮遊感たっぷりの散文。声を出して笑えるレベルの着眼点&メタファー。読んでいると、いつのまにか2人の世界に引きずり込まれて、気が付くと放り出されている感じがしました。コタツに刺さりながらずっと読んでいたい本です。

2016/12/28

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