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スットコランド日記 (幻冬舎文庫)

スットコランド日記 (幻冬舎文庫)

スットコランド日記 (幻冬舎文庫)

作家
宮田珠己
出版社
幻冬舎
発売日
2013-12-05
ISBN
9784344421233
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スットコランド日記 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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ゆいまある

珠己さんのとある1年間の詳細な日記。スコットランドではない。勿論スットコランドであり、珠己さんの当時の自宅周辺である。作家の日記は暗くないといけないという思い込みから始まっており、「金がない」を連呼し次第につげ義春に寄っていくのだが、妻の「あなたはハッピーなのよ」の言葉で何かに気づく珠己さん。偉い人も偉くない人も極めて慎重に平等に扱う人だが、正しいとされていることを正しいと思わないように慎重に気を使っている。爆笑エッセイばっかり書いているが知的で繊細である。

2022/11/26

saga

著者の苦悩を垣間見た感じだ。あんなに面白い文章を書くために、こんなにも苦労していたんだ、と敬服するばかり。また、結婚し子どもがいることで著者の旅行がままならないようになっており、お察しする次第だ。上期はスットコランドでの日常を描いているのだが、下期になると描写が変わってきた。妻が著者の人生をハッピーと評価しているくだり(客観的にはそうなのかも)から、妄想とも幻影とも思える日記が入るようになった。特に11月の四国遍路・金剛頂寺の内容は不気味さを感じた。

2014/04/23

ホークス

読書による知識増進や世渡り能力アップのプレッシャーを受けずに済む、しかし確実に思考の栄養になる日記。オッ、なに?などの引っかかりと、保障付きのユルさが見事に両立している。「どう見ても私の顔は、精神年齢の2.5倍ぐらいおっさんである」「ランドセルにチェックやストライプやもっと思い切った柄がないのは時代錯誤も甚だしい」などの無用な新発見に爆笑する一方、「堂々とかっこ悪いのが、一番かっこいいのだ」とか「私が書きたいのは、何かに関する情報や知識でなくて、その感じである」と言った噛み応えのある言葉に唸る。名作。

2016/08/27

なにょう

読んだ!宮田さんの一年間の日記。宮田さんは女性ではなく、おっさんだし、スコットランドじゃなくて、スットコランド。真面目に日常を描写してるのかと思ったら、夢の話しだったり。ふざけるのかと思ったら、急に鋭い発言をしたり。技術力神話に胡座をかく日本ではいかん(12月30日)とか。★異様に兵庫県加西市の石仏推しなのがウケる。そーゆーものが存在するのは知っていたけど、そんなに凄いものだとは知らなんだ。★この方は、こうだといいなぁ、あそこ行きたいなぁと漠然とした願望を実現させる力が凄いのです。

2016/09/30

ふろんた2.0

ちょうどスコットランドの独立投票の時に読み始めたが、本書とは関係ない。スコットランドっぽい景色が見られる都内某所のスットコランドのことだからね。内容はたいしたことなけど(え?)、四国遍路やウミウシのことで他著の予習をしたり、難しそうな本を読んでるところにへえ~と思ってみたり、早明浦ダムの貯水量が気になったります。ちなみに今の貯水率は97.9%だった。これなら安心して寝られます。

2014/09/28

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