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こんな夜は (幻冬舎文庫)

こんな夜は (幻冬舎文庫)

こんな夜は (幻冬舎文庫)

作家
小川糸
出版社
幻冬舎
発売日
2014-02-06
ISBN
9784344421516
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こんな夜は (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

久しぶりの小川さんのエッセイ。彼女の書く小説そのままの、優しくて感受性豊かで、お料理作るのも食べるのも大好き!ていう世界。ちょうど東北大震災の前後で、東北出身だという彼女といっしょに読み手のわれらも胸を痛めたり、いっしょにモンゴルやパリを旅したり。ベストはベルリン滞在編。東京に帰ってきてから、ベルリン・ロスに陥ったという彼女。ドイツの良さをうまく掴んで、文章にしているなぁと思う。エッセイの楽しさを味わえる作品。

2018/08/23

ちょろんこ*勉強のため休止中

作家が日々の思いを綴ったというよりも、芸能人がゴーストライターに書いてもらったエッセイのようだった。小説家の味、というかクセ、バランスの悪さ(それは魅力でもある)が感じられない。内面のダークな部分を全く晒しておらず、感じのいい日常生活のみ描かれている。物足りない部分があるので、好みは分かれるだろう。ただ自分自身が幸福になりたいという欲求と同じ位に、この社会(世界)をよくしようとする熱意を感じて後味はよかった。「毎日を丁寧に暮らす素敵な人のブログ」と思えば、結構楽しく読めると思う。装丁も可愛くて好みだ。

2014/07/23

SJW

小川さんの日常を綴る日記エッセイ、これで第7作目かな。今回のエッセイは東日本大震災の年で、小川さんの電気を極力使わない生活を!!の姿勢が強く打ち出されていた。あれから、もう8年半、あの時の災害や環境破壊についての自分ができることの誓いは薄れてきているみたい。あとベルリンでの2ヶ月の生活については短期の旅行や出張では分からないことが書かれており、とても興味深かった。

2019/09/30

zero1

【言葉が沁み込む】とはこのこと。「食堂かたつむり」を読んだ際、【この人はエッセイを書いたら面白い】と感じていた。地味だが読ませる文章を日記形式で書く。アラスカのオーロラ。ベルリンでのアパート生活は日本との比較が分かりやすい。クラシック音楽やドイツで開催された女子W杯優勝(後述)も。311の震災について【自然を裏切っていたのは、人の方かもしれない】と述べたが共感。【地球の陣痛】という表現も。日本は無駄な電気を使いすぎ。ホロコーストについてはその後のイスラエルによるパレスチナ人殺戮に疑問を持つ。

2019/10/06

hiro

毎回読んで、書かれていることに「そうそう」と共感することが多く、読後にほのぼのとした気持ちにしてくる小川糸さんの日記エッセイ。今回は、震災の年、2011年の1年間のエッセイ。内容は、いつものとおり、旅(今回はベルリンに長期滞在)、食べ物、糸さんの本、ときどきペンギン(糸さんのご主人)、今回はもちろん震災、そして、この年の明るい話題だったサッカー女子ワールドカップが主な内容だった。この本に出てきた糸さんの短編集『あつあつを召し上がれ』が今月文庫化されるので、早速買って読んでみようと思う。

2014/04/19

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