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十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞 (幻冬舎文庫)

十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞 (幻冬舎文庫)

十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞 (幻冬舎文庫)

作家
内館牧子
出版社
幻冬舎
発売日
2014-12-04
ISBN
9784344422742
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十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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hiro

昨日も映画『プリデスティネーション』を観てきたが、小説でもタイムトラベル物が大好きだ。先日『小袖日記』を読み、同じく源氏物語を題材にしたこの作品を知り、読むことにした。主人公はお決まりの雷に打たれて、現代から平安時代にタイムスリップしてしまうが、そこは平安時代でも実在の世界ではなく、源氏物語の物語の中というところがユニークだ。そして、現代ではダメな兄だった主人公が‘十二単衣を着た悪魔’弘徽殿女御と組んで、あの女たらしのヒーロー光源氏に対抗していくところが実に面白い。ぜひ内館さんの脚本で映画化してほしい。

2015/03/08

じいじ

3作目の内館さんでしたが、既読の2作と比べると残念ながら私の好みには合いませんでした。エリート家族の中にあって、59社目の入社試験も失敗に終わった、異端児の青年が主人公の物語。出だしはグイグイ引き込まれて、期待感が高まります。表題の「源氏物語異聞」からも、ある程度の予測はしていたものの、異次元へタイムスリップする手法はあまり好きではない。エンタメ小説としても面白さは、前作2冊で実体験しているので、読了までは漕ぎつけることができたので「良し」とします。

2021/10/29

neimu

面白くて一気読み。題名に惹かれてお取り寄せ。最初は転生もの、今流行りのパターンのラノベという印象だったが、古典の知識総動員せずとも読める平易さ。女性視点、男性視点、21世紀視点、価値観のギャップ、異文化理解、現代批判、色んな切り口でさらりと主人公達に語らせるさりげなさ。悪役として描かれがちな女性の今風なカッコ良さ、みやびの本質、親子・男女間の情愛、どれをとっても考えさせられることが多い。「プラダを着た悪魔」「盧生邯鄲の夢」を下敷きにしているのも好ましい。読者の年齢によって読み込み方も変化するはず。

2023/02/03

ベルるるる

弘徽殿女御がかっこいい。とんでもなく孤独だったり苦しんでいるけどそれでも立ち上がって不敵な笑いで突き進む。その強さにこちら側も溜飲が下がる。弘徽殿女御の視点で読めて楽しく読了。

2019/09/15

けやき

就活で失敗した二流の伊藤雷が源氏物語というフィクションの世界にタイムスリップ?して弘徽殿女御という十二単を着た悪魔の下で陰陽師伊藤雷明として暮らしていく物語。源氏物語は詳しくもないが全く分からないでもないので面白く読めた!

2021/02/02

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