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おもかげ橋 (幻冬舎時代小説文庫)

おもかげ橋 (幻冬舎時代小説文庫)

おもかげ橋 (幻冬舎時代小説文庫)

作家
葉室麟
出版社
幻冬舎
発売日
2015-06-10
ISBN
9784344423619
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おもかげ橋 (幻冬舎時代小説文庫) / 感想・レビュー

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とし

ずっしりと重い作品のイメージですが「おもかげ橋」はスッキリとして爽やかに感じ、軽快に読むことができました。

2016/03/07

じいじ

主人公・元武士の二人,一人は寂れた道場主で食い凌ぎ、もう一人は商家に婿入りして順風満帆の幼なじみ、二人が繰り広げる人間ドラマが面白い。そこへ、むかし夢中で恋を競った「女」が、行方不明の夫を探しに江戸にやってきます。16年ぶりの再会で、この物語の火ぶたが切られます。独身男の恋心は「剣に生きる身で、何と不覚にも…」と激しく揺れ動きます。前半はコミカルに、後半に入ってシビアな展開に…変貌していきます。葉室小説9冊目にして、「わしは、こんなユーモアに富んだ小説も書けるんだぞ」と思わせる葉室さんが好きになりました。

2022/08/03

ふじさん

勘定奉行の裏切りで藩を追放された二人の元藩士。剣は一流だが閑古鳥がなく道場主の弥市、武士の身分を捨て商家に婿入りした喜平次。そこに、二人の初恋の女・萩乃が助けを求めて江戸に逃れてくる。思わぬ形で、捨てたはずの故郷の藩の騒動に再び巻き込まれることになる。葉室麟には珍しい軽やかなタッチで、思うように行かぬ人々の人生を哀歓豊かに描いた傑作時代小説。

2021/07/26

つねじろう

たった一人の登場人物でこうも劇的に物語の色彩が変わるのかと思った。九州のさる藩を追われ江戸に出て来た二人。ひとりは貧乏道場の主にひとりは商人に。その二人が昔同時に恋してた美貌の人妻の用心棒となり好むと好まざると関わらず御家騒動に巻き込まれていく。そこに隠された因縁と陰謀。最初は誰でも感違いさせる天然コケティッシュの人妻と二人の恋の鞘当てにジリジリするが先に述べた女性が登場するなり一人一人が鮮やかに光彩を放ち生き生きして来て新しい道が生まれる。その偉大なる触媒の大福餅は拙者も大好きでござるよ。楽しめました。

2015/11/09

優希

面白かったです。弥市と喜平次。故郷を追われ、江戸に暮らす2人の前に初恋の相手が逃れてくるというのがドキドキしますね。同時に国許化け猫と称される男が現れ、藩を分裂させる争いが起きているのは再会は必然かどうか考えてしまいます。儘ならぬ運命を描いている物語に引き込まれました。

2022/08/06

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