落英 (上) (幻冬舎文庫)
落英 (上) (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
修一朗
”連鎖””桃源”を先に読んでいたので上坂さんの過去は気になってました。初代の相棒はバツ1彼女持ちの桐尾さん。それで仕事は薬対。薬対は遠張り仕事が多くて痛風持ちにはきつい職場だ。すでにこの時から映画オタクぶりを存分に発揮してます。ちなみに「LAコンフィデンシャル」観たのは上坂さんの影響だ。上坂リストを作ったけども全部は観れてません。地道に仕事していたら大物事件にぶち当たってしまったっていうパターンはすでにこのころから。下巻へ。
2023/07/17
タイ子
<上巻>大阪府警薬物対策課・上坂と桐尾のコンビが覚醒剤密売捜査を始める。薬物となれば登場するのが、ヤクザ、スナック経営の女性、ヘルス嬢など。本作にももれなく登場して、刑事たちを翻弄させる。上坂の映画マニアのセリフが本作にも出る出る。いつも思うが、ストーリーに合う映画を持ってくるのが黒川さんらしくていい。寝る間も惜しんでDVD鑑賞の上坂、バレたらアウトのヘルス嬢と付き合う桐尾。容疑者を逮捕後、薬物以外に発見された拳銃が意外な事件を連れてくる。2人の刑事が向かった先は和歌山県警。さて、どうなりますやら下巻へ。
2023/08/02
あすなろ
わし、時々思うんや。この仕事は賽の河原に石積んでるんやないかと。そんなことをコンビは言い合いながら、クスリから拳銃捜査へ、つまり薬対から暴対へと足を踏み入れる桐尾と上坂コンビ。黒川節に誘われ、次へ次へと頁を捲ることになるのである。下巻へ。
2020/06/28
aquamarine
大阪府警薬物対策課の桐尾と上坂による警察小説。上の前半は覚醒剤密売捜査に動く彼らの様子や日常が細かく語られる。捜査のためなら正攻法以外でも平気という泥臭い一生懸命さや、捜査を離れた時の男臭い気の抜き方が、読んでいて楽しい。ちょっとページをめくったら次へ次へと一気読み。上坂よ、そんな体型で大食漢で走り回って、大丈夫か、と心配してたら案の定…。さて、彼らは家宅捜索中に想定外のブツを発見してしまい、成り行きから和歌山へ。そこにはまたクセのある刑事が。続けて下へ。
2023/04/28
のり
大阪府警・薬対の桐尾と上坂は覚醒剤密売を摘発する為の捜査中に訳アリの拳銃まで発見。和歌山の未解決事件で使われた物だった。特命で和歌山入りした二人組は県警の満井と合流し、事件の背景を追う。実際に覚醒剤は一般人でも入手しやすくなったのか?脱法ハーブ等を含め現各症状、副作用が極めて高い。死亡する事すらある。絶対に手を出してはいけない。下巻へ…
2016/11/22
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