Y氏の妄想録 (幻冬舎文庫)
Y氏の妄想録 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
きょちょ
作者の意図が全く分からない小説だった。 筒井康隆的ドタバタ小説にも思えるし、不毛な家庭の話でもあるが、結局は定年退職した一人の男の精神が崩壊していく話なのだろう。 ただ、そうだとしたら、息子や娘の「今の生き方」を描くのはそれほど必要ないようにも思うし・・・。 さくっと読めたのは良いのだが、私の感性ではよく理解できない作品だった。 ★★
2018/08/22
reading
波乱万丈の物語。物語全体が現実なのか妄想なのかわからなくなってくる。 定年後の生活はなかなかつらいものがあるが、世の中の人たちはどのように充実させているのだろうか。
2016/11/24
JKD
定年オヤジのだらーっとした生活が痛い。でも下半身だけは何故か好奇心旺盛でお元気。要するに「時間がありすぎておかしくなった」っていうのがオチなんかな?
2015/12/29
田中峰和
全員名前をもつ物語の中で一人だけ頭文字のY氏の意味は何か。課長どまりで定年を迎え、家のローンを一括返済し、年金とわずかな預金で老後に向かうY氏は勝ち組とはいえない。やりがいのない仕事から解放されたとはいえ、酒と女以外楽しみをもたないY氏にとって、いつまで続くか変わらない長い老後は途方もなく暗い。強姦罪で追われる息子と売春に手を染める娘。飲み屋のママ殺害の記憶に苛まれ、暴力バーから75万円請求されたうえ、警官の立ち合いで全額払わされる。何が現実で何が妄想かわからない。暗黒の老後を逃れるためY氏は命を絶つ。
2016/02/12
zuccalove
前に読んだようなないような。 退職して自由になり、考え過ぎてしまい。 どこからどこまでが現実でどこからが妄想?なのか。現実との区別がつかなくなりどうしようもなくなる。結末はこれで良いのか?虚しさが残る。
2017/08/11
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