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山女日記 (幻冬舎文庫)

山女日記 (幻冬舎文庫)

山女日記 (幻冬舎文庫)

作家
湊かなえ
出版社
幻冬舎
発売日
2016-08-05
ISBN
9784344425163
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山女日記 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

すっごく好き!湊さん作品でいちばん好きかも!人生のある時期、分岐点に立たされた彼女たちが、山で立ち止まって、いろいろ決断していく物語。彼女たちのそれぞれに、読者が共感できる部分があるのでしょう。おなじみの上高地が何度も出てきたのがうれしかったな。私自身は去年、通いはじめて10年目にして初めて徳沢(ただし行きは車で送ってもらった)までは行きましたが、ソフトクリームが名物なのね。ワイン飲んでたわ(笑)神奈川の金時山は、ちょっと登ってみたい。山頂でフランスパンのサンドイッチ食べたいな。

2017/04/22

さてさて

『私は単純に山の景色が好きなのだ。』。『山』へと向かう女性主人公達の姿を追った八つの短編からなるこの作品。そこには、それぞれに思い悩む日々を送る女性達の姿がありました。一度は聞いたことがある有名な山々の登場に、自然と胸が流行るのを感じるこの作品。短編間を巧みに繋いでいく人の関係性の奇跡に心昂るこの作品。“私でも行けそうかなと思えるような、もっと山に親しめるようなものがあってもいいんじゃないかなと思”った、とこの作品執筆のきっかけを語る湊さん。そんな湊さんの『山』への深い愛情を強く感じる傑作だと思いました。

2023/07/18

カメ吉

気持ちのいい作品でした。山に登る女性たちの色んなエピソードが新鮮でした。『利尻山』では湊作品「二十年後の宿題」を原題した映画「北のカナリアたち」が語られてたり、『リバース』が舞台になってたり、そういった付録的な要素が楽しかった。山登りも愉しそうだけど自分には向かないかな。

2016/08/09

yoshida

それぞれの悩みを抱えながら生きる人々。そんな人々が登山をしながら、悩みを人生を見つめ直す連作短編集。いわゆる白湊作品であり、読後感は暖かい。あまり仲の良くない職場の同僚、苦手意識のある姉妹、出会ったが本当の自分自身をさらけ出せない男女等。それぞれの悩みや鬱屈を、山で苦楽を共にすることにより、お互いに言葉に出来る。非日常の空間感やお互いに協力することが、お互いの心の壁を崩せるのかも知れない。とんぼ玉と登山をきっかけに結ばれた二人の空気感が素敵である。見事な伏線の回収。湊かなえさんの確かな技巧を感じる短編集。

2018/09/10

yasu_0215

何かに疑問を持った女性たちが、山登りを通して何かを見つける。全ての話が、山頂到達時にスッキリ爽やかな結末を迎える。山とは、こんなにも人の心を癒してくれるのね。気持ちよく読み進めることができました。しかしその反面、「これ、湊さん?」というちょっとした裏切りも感じます。

2016/08/25

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