ギフテッド (幻冬舎文庫)
ギフテッド (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
アッシュ姉
未知の臓器を持つギフテッドと呼ばれる人たちの誕生。やがて驚くべき特殊な能力を覚醒させ、非ギフテッドである普通の人々を震撼させる。彼らは人類の進化か、それとも脅威の存在か。分厚くてもどんどんいけちゃうリーダビリティ。終盤ちょっと失速した感があるが、読了の達成感に浸れる一冊。著者らしい斬新な世界と根底にあるテーマはベタなハリウッド映画より愉しめる社会派SFエンタメ小説。
2021/11/17
TAKA
もっと早い段階で共存できなかったのか。超能力があれば使ってみたいような、テレポートは確かに便利だよね。そうなると交通機関が潰れてしまうか。政治を馬鹿にしてはならないという件、政治が重要なのは解る。高度で繊細な技術が必要なのも政治だという件、どうも納得はできてない。人と違うもの所謂異物と称されるもの、今でいう多様性含め、厄介なものを排除しょうとする傾向はギフテッドにも共通するんじゃないかな。結末が肩透かしくらったけど全体的には面白かったです。
2023/09/13
ペーパーピーポー
特撮映画の世界で、これほどの特殊能力を使えたら、普通はスーパーヒーローである。 が、しかし、この物語には地球侵略を企む異星人や、極悪非道の秘密結社は登場しない。 よって使い道のない力は、畏怖の目で見られるのが必然。 ギフテッドの訴えも理解できるが、多数の民衆心理のほうが現実的なのかもしれない。 どんな結末を迎えるのかと思ったら、意外とあっさり。 でもエンタメ小説としては、抜群に面白いと思う。
2018/12/20
つるちゃん0719
百年法に続きギフテッドを購入、能力を備えた「ギフテッド」と呼ばれる人種と 「非ギフテッド」である人種の間に生じる人間模様、一気読みまでは行かなかったがそれなりに楽しめた。次回は代体をよんでみようかな・・・・
2016/08/14
dr2006
生命は本来、瞬間移動が出来るのが真実だとしたら、今の常識と科学に担保された人や法や社会は瓦解するだろう。常識の危うさを問い生命観さえ定義し直す作品、とても面白かった。未知の臓器を授かって生まれてきた人々をギフテッドと呼ぶ。彼らは見た目も遺伝子も人と変わらないが、身体の中に機能性腫瘍があり、超能力を有するとされていた。とある事件をきっかけに、超能力の暴走によるテロや虐殺を恐れた政府は、彼らの腫瘍を病気とみなし治療を試みる。だが…。実は人は未だに生命を定義出来ていない。誰も死の真実(死後)を知らないからだ。
2021/11/24
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