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もしも俺たちが天使なら (幻冬舎文庫)

もしも俺たちが天使なら (幻冬舎文庫)

もしも俺たちが天使なら (幻冬舎文庫)

作家
伊岡瞬
出版社
幻冬舎
発売日
2016-10-07
ISBN
9784344425262
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もしも俺たちが天使なら (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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夢追人009

伊岡瞬さんの7冊目は前作「代償」の重苦しさとは打って変わって珍しく軽いコメディータッチの読み心地が楽しめるクライムノベルの痛快作ですよ。題名は洋画の名作「俺たちは天使じゃない」を意識されていますし、内容は全く異なりますが伊坂幸太郎さんの陽気なギャングの3人組を思わせる翳りある男3人が登場して弱者を虐める不気味な悪党組織と対決するのですね。詐欺師・谷川涼一、ヒモ男・松岡捷、元刑事・染井義信の3人が語り手を務める章が交替で続き、冒頭に影絵で立ち姿の人の絵が添えてあるのは伊坂さんの初期の作品を思い出させますね。

2022/08/26

イアン

★★★★★☆☆☆☆☆悪人が悪と対峙する伊岡瞬の長編。セレブ狙いの詐欺師・谷川、喧嘩好きのヒモ・松岡、孤独な元刑事・染井。偶然にも行動を共にすることとなった3人は、殺人も厭わない悪徳詐欺集団に一泡吹かせるため策略を練るが…。小悪党が巨悪に立ち向かう群像劇といえば伊坂幸太郎の『陽気なギャング』シリーズを思い出すが、爽快感やウィットはやや控えめ。コンゲームやハードボイルドの要素もありつつ、キャラの個性が最大の見どころか。終盤は谷川の知略だけでなく、松岡の腕力や染井の元刑事としての推理力が絡んでこれば尚良かった。

2021/09/04

小説を最初に書いた人にありがとう

この作家さん読むの二作目になります。一作目が「代償」で胃がキリキリ、気分は最悪になるくらいに不快な登場人物にムカつきながらも一気読みさせられた筆力が記憶にあった。今作はダークヒーロー的な三人が大物極悪詐欺集団と戦う話。面白かったけど少し回りくどかったかな。主役登場人物3人要らなかったかもな~。勝手に映像化キャスティングすると、小栗旬、松田翔太、香川照之かな。

2016/10/23

Shinji Hyodo

たぶん初読みの作家さん。詐欺師と喧嘩上等のイケメン青年と元刑事の三人が図らずもトリオとなって、目的の為なら殺人も厭わないという謎だらけの詐欺集団に挑むサスペンス。その詐欺の手口は真似ようたって出来るもんじゃない。私にゃそんな頭も度胸も有りませぬ…喧嘩上等の青年がラストに向かいストイックに身体を鍛えるシーンがあったのに、ボコされてしまっただけの結末が残念。黒川作品のようにきっちり落とし前をつけて欲しかった(^^;;スペシャルサンクスおはつさん

2016/12/16

まこみん

伊岡さんは初めてだけど、視点の替わる段落ごとのイラストや話の雰囲気等が、後半途中迄伊坂さんの小説みたいだった。セレブ相手の詐欺師谷川、喧嘩強いイケメン松岡、元刑事染井の三人が松岡の地元のぶどう園を得体の知れない乗っ取りから阻止しようとする話。 面白かったけどせっかくの個性溢れる三人が主役だったのに、結果的に谷川の独断場となってしまい、体を鍛え直した松岡、元妻と娘の安全を願う染井が対決の場での出番が無かったのが何だか惜しい。絵美ももっと隠された思惑が有るのかと。「詐欺師はタダ働きはしません」谷川カッコ良い。

2016/12/29

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