愛のかたまり (幻冬舎文庫)
愛のかたまり (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
鶏豚
初読みのうかみ綾乃氏の作品は衝撃的な読書となった。美姫な織江と醜女の由羽は幼なじみ。織江が陵辱された過去が起点となり、二人の人間性は壊れていく。その二人を繋ぐ孤高の編集者尾崎。長い道程を経て「二人」は「一つ」になるが、終幕、共鳴し合う「二人」、訣別する「二人」に。集団強姦や性的倒錯描写、虫の凄惨な叙述など正視に耐えないページが多い為、万人向けではないし読トモさんにお薦めは出来ないが、自分は頁を捲る手を止められなかった。織江も由羽も作者の分身に思えたし、再起とはかくも美しいとも思えた。(3.5/5点中)
2020/12/15
との@恥をかいて気分すっきり。
うーむ。エログロな世界。これを愛と呼ぶのか、思い込みと錯覚と誤解の激しい3人の不幸と思うか。9割変態でいいから、せめて1割くらい共感が欲しかった。
2017/05/26
JKD
織江に対する歪んだ憧れを醸し出していく由羽。当の織江は集団レイプによって家族共々崩壊へ。やがて由羽の織江に対する執拗なおせっかいが本気の毒に変わっていき、崩壊から絶望の奥底まで叩き落される。第三者的な存在の尾崎も交えてドロエロな世界が繰り広げられる。こういう人間たちのキレるツボって、わかりやすいけど恐ろしい。
2016/12/30
りょう(アイコン変更5)
うわっ、、これは、、表紙の可愛らしい絵面と題名とは、うらはらに凄い内容だった、、、。終わり部分も凄かったけど、特に前半の性的暴力で気分悪くなった。でも読むのが止まらなくて一気に読んだー。愛のかたまり、、、最後まで読んで題名納得しました。
2017/01/10
極月 華子
登場人物が皆、愛の形が歪んでる。それでもそれぞれが愛のかたまりで色々な愛があると感じた。第一部から五部まで、それぞれの部で登場人物の印象が変わってきた。最後の方はもうホラー感しかなかった。
2024/03/21
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