心中探偵 蜜約または闇夜の解釈 (幻冬舎文庫)
心中探偵 蜜約または闇夜の解釈 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
凛
「四季彩のサロメまたは背徳の省察」の続編。ある夜、出会った女と心中したはずが、自分だけが生き残ってしまっただけでなく、死んだ相手が見知らぬ女に成り代わっていたところから始まるミステリー。運命の女を死という形で失ってから10年。忍の心の闇というか、空虚な部分はさらにひどくなり、ますますダメな男になっている気が。死への渇望、それと裏腹に見え隠れする生きることへの執着。どこか大人になりきれていないような、そんな危うさも。きっと忍はこれからもまた同じようなことを繰り返すのだろうな。運命の女に囚われたまま。
2018/05/20
igaiga
続編モノらしいけどあまり気にならず。ただ・・・・ものすごく女好きなのですねー。女好きなのに、なんで道子にだけあーなんだろう。妙に溝渕に譲ろうとするというか。で、ラスト。急転直下すぎて気持ちが追いつかないっ!なんでこうなった??妙にバタバタしてたー。
2019/01/09
ぺぱごじら
見事なクズっぷりを見せる大金持ち&作家の忍。自分の小説に出てくるような女性にフラフラついていった末に心中未遂で生き残る。どんなに虐げても不気味に側にいる妻、文学に情熱的でいっそ作家になればいいのにという編集者に囲まれて謎を追う。ラストが投げっぱなしで面白い。2017-213
2017/11/22
マサキ@灯れ松明の火
うわぁ(^◇^;)忍くん…高校時代よりも、更に酷くなってますね(汗)道子さん、よりにもよって…なぜ、忍くんと結婚しているかなぁ(汗)カラス=黒猫でしたのね。黒猫…気をつけてくださいね………忍くんがダメージから回復したら、付き人ちゃんが狙われてしまいますよ(大汗)………黒猫が、まともな世界に踏み留まっているのは、付き人ちゃんの存在が作用してますね!…ホントに、はた迷惑な忍くんです"(-""-;)"
2017/12/20
ココノビエガク
この結末…どこかで読んだことがあるような?太宰?芥川?オマージュ作品かしら? キャラノベというだけあって、読みやすい上に、今回はミステリとしても超絶私好み。最後の最後で思わず笑いが込み上げてきた。忍ちゃん、相変わらずダメ男の頂点を極めている。おかげで事件に巻き込まれても全く心が痛まない。ダメ男の隣にいるせいか、溝渕くんの天使さが光るね。『四季サロ』を読んでいれば、忍のダメっぷりにも納得がいくとは思うけれど、読んでいなくとも十分楽しめる作品。続巻で、忍がもっと虐められればいいなと思ってしまった。
2017/11/20
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