男の粋な生き方 (幻冬舎文庫)
男の粋な生き方 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
▼石原の最晩年の随筆。マッチョでパワー漲る内容だ。▼若い頃の話題は偽悪的でスケールの大きな話が多く、ホラ話なのか?と疑うが、殆ど事実なのだろう。南米旅行の話は下品。「バクレン女」とか言葉も下品。飲酒運転、睡眠剤入りの酒の話など破廉恥。「粋な生き方」ってこんなに下品で男尊女卑なのか?古臭い。▼ヨット、ダイビングの話題が多い。若い頃から一貫して裕福で、余暇のある生活をしている。▼金持ちさ加減、趣味の近似性という点で加山雄三を連想する。ただし鷹揚な加山に対し、石原は高飛車で不機嫌、臆病さの裏返しな印象がある。
2023/07/11
Tomomi Yazaki
80歳を越えて今なお400頁にも及ぶ本を書くことに驚きを隠せないけど、石原さんの文章ってこんなに長々としてたかなあ。長いからか、一つの文章の中に『が』とか『けど』とかの同じ接続詞が使われていて読み辛い感じです。氏の考え方は極めてユニークでしたが、あまり共感するところがなく読むのが辛かったです。唯一共感したのは、飯は早く食べたほうが美味い!でした。石原さんは変わり者ですが、私も結構変わり者です。変わり者同士が折り合うって、先ず無いんでしょうね。でも嫌いじゃないんで、他の石原作品にも挑んでみます。
2019/03/12
やまねっと
石原慎太郎のエッセイを読むのは初めてだが、こんなに話し言葉で書かれるのかと驚いたところです。途中までこれは書き下ろしではなく、口述書記かと思ったくらいだ。 数ある章立てのなかで、旅の話が1番面白かった。立川談志について書かれたところもあった。談志との最後の会話はじーんとくるものがあった。2人にしかわからない会話があるのだと思った。 著者は学生時代にサッカーをやってたんだね。それも意外だった。ずっとヨットやっているイメージがあったから。 10歳ごとに新しいスポーツに挑戦するというのは面白いことだなと思った。
2022/07/28
templecity
文字通り裕次郎とともに慎太郎の破天荒な人生である。戦前から裕福な家庭に育ったこともあり他人に遜るということがない。学生時代から海外に旅に行く酒も食らう。小説の売り込みの際には裕次郎ととも相場より高く買わせる。就職面接では喧嘩をして飛び出してしまう。飲酒運転もしていた。外人に媚び諂うことも無く怒鳴りつけたりもする。まるで白洲次郎のようである。昔の貴族のようで、職業として就いている今の政治家ではなく、このような人物が政治家となるべき。(続きあり)
2019/05/28
dice-kn
カタカナ言葉でわからないものがいくつかあり、調べました・・。さすが著名人だけあって凡人には経験できないような、種々豪快な経験をされてきたんだなぁと思いました。「貪欲滅すれば、すなわち苦滅す」というお経の言葉が目に留まったそうで、そういえば自分も、(競馬に)勝とうと思うから負けると辛いのであって、予想を楽しんで勝てたら儲けものくらいに思うようになったらより楽しめるようになってきたような? 著者とは次元が違うかもですが(笑い
2023/06/24
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