中山七転八倒 (幻冬舎文庫)
中山七転八倒 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
いつでも母さん
『中山さん、都市伝説』『中山さんは七人いる説』作家さんや出版関係者でなくともこの本を読むとそう思ってしまう。次々と作品を世に出し続けているのが凄い。その上この日記だ!そのまま本になって読ませてもらっている(笑)年1本ペースでも十分認知もされ、やっていけると想像するがもう読者が期待しちゃうよね。書かなきゃ呼吸できないタイプなのだろうな。(映画も観たいしね)かなり面白く読んだ。SNSをやらない理由もわかる(笑)それにしても今まで自分の書きたいものを書いたことは一度もないって、凄くない?
2018/09/19
nobby
いや、もう全編にわたる毒舌にクスッとニヤリが止まらない!そして何時も怯える『作家刑事毒島』の影(笑)「来年、再来年の仕事があるか心配だから依頼は全て受ける」という中山さん、調合エナジードリンク片手に睡眠・食事を削り、ひたすら書く日常は同じヒトだとは思えない!映画に愛を注ぐ様への自虐も含め度々記される「仕事せえ仕事」に思わず苦笑い…数多い出版社担当とのやり取りを、wikipediaで連載タイトル確認しながら読むのが面白かった。また、薬丸さん・下村さんなど錚々たる顔ぶれが頻繁に名前や事柄で登場するのも楽しい♪
2018/10/23
utinopoti27
多作で知られる中山七里氏。本作は普段の執筆活動から一般見識に至るまで、その人となりを赤裸々に綴る日記風エッセイだ。とにかく執筆してナンボ。仕事依頼はことごとく快諾し、連載10本同時進行、月産600枚超、年4冊の新刊を出してもなお足りない、自称「一人ブラック企業」。おまけに大の映画マニアとくれば、寝るのが嫌いなのか(笑)。多少の盛り込みはあるにせよ、専業プロを名乗る以上、書き続けなければ死ぬくらいの覚悟は必要だそう。軽妙洒脱な文章に、時おり辛辣な猛毒を吐きつつの6百ページ。中山さん、くれぐれもお体を大切に。
2019/04/15
修一朗
ピクシブ文芸で読了済みと思いきや,本の方は600ページを超す大著だった。通常の中山作品の二冊分はあるぜ。中山作品最長作だ。日記と言っても中身は意識的に限定していて,締切に追われる仕事と狭い業界話と趣味の映画の話なのだった。御本人の筆量を誇りつつ量書かないと生きていけないよと作家志望さんにはくぎを刺す業界人。あの驚異的な刊行ペースはベッドで寝る時間ゼロの生活と酒とエナジードリンクで成り立っていたのだ。中山さん,inputゼロで量産優先のスタイルはもう見直してもいいんでないかな。是非濃い作品をお願いします。
2018/09/30
タイ子
中山さんのエッセイというより日記。2016年1月から1年半にわたり毒を吐いたり、超絶過酷な日々のあれこれ。映画大好き人間だもんで毎日映画鑑賞は欠かせず、編集者との打ち合わせ、その他に追われこれだけのヒット作品の連発。凡人では決してない。寝るのは椅子、栄養ドリンクをグビグビと。とにかく面白い!SNSやってたら間違いなく炎上。これから世に出る新作もいろいろ、興味あったわ~。あれの続編やらこれの続編やら(グフっ!)ファンにとっては全てが読みどころ満載の本。七里さんの人となりを知った上で作品を読むのも楽しいかも。
2018/09/17
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