作家刑事毒島 (幻冬舎文庫)
作家刑事毒島 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
射手座の天使あきちゃん
文学賞選考の下読み、編集者、大御所作家にベストセラー作家、ベストセラーのドラマ化担当テレビプロデューサー… 捜査一課の新人刑事・高千穂明日香のまわりで次々と起こる出版業界関係者の殺人事件を快刀乱麻を断つがごとく解決するのは、うふ、うふふ、うふふふふと不気味に笑う我らが中山七里さん! じゃなくて刑事技能指導員・毒島真理 出版業界の醜い部分を面白おかしくデフォルメした作品かと思ったら、現実はもっと滑稽で悲惨ですって書いてありました。恐っ❕
2022/05/20
KAZOO
中山さんの出版業界を警察事件を題材に皮肉っているのでしょうか?5つの連作でこの主人公の言いたい放題で犯人をあぶりだす方式は珍しい感じで新鮮でした。毒島というより毒舌という名前にした方がぴったりの感じです。私は楽しめました。
2018/11/02
SJW
元刑事で現在は人気ミステリー作家と同時に刑事技術指導員の毒島真理が新人刑事 明日香と共に解き明かす5つのミステリー。どんでん返しもなく、ミステリーと言うよりも、出版業界の裏を毒舌とブラックユーモアでこき下ろす作家志望の方は必見のお仕事小説に近いのでは。知念さんが解説を書かれているが、モデルはズバリ中山さん本人だと言う。本当にこのまで性格が悪いのか確かめたくなった。作品の最後にある言葉「この物語は完全なるフィクションです。現実はもっと滑稽で悲惨です。」には顔が引きってしまった。
2019/10/03
yumimiy
結局、作家兼業の名物刑事・毒島真理に魅力を感じなかった。なもんで短編5話を読み切るのキツかったよん。多分、プロ作家を目指す人間物語に興味ないからかな。1話の「ワナビ心理試験」は、今から作家を目指す方は読んだ方がいいかもね。want to be…そうなりたい…上辺だけで本質を捉えていない者…嘲笑的、侮蔑的なニュアンス。しかも、作家志望者は普通の社会生活に不満で小説を書く。あまりまともなのはいないと七里さんは書いてましたw。最後に、同じ変人なら職種は違えど、奥田氏の精神科医・伊良部一郎先生の方が面白いのです。
2023/05/04
キナコ
毒島と書いて「ブスジマ」タイトルからして印象的。ハードカバーでも読んだのですがあまりの面白さに文庫本も購入。文芸という特殊な業界をテーマにしたブラックユーモア溢れるミステリー。毒島刑事は作者である中山先生をモデルにしているとあるが、本当にここまで毒舌なのかな?帯にあった通り超痛快の作品。犯人が分かっていても毒島刑事の言葉の言い回しが好きで何回でも再読できそう。確信をついたセリフだからこそ、より面白いんだろうなぁ。是非続編がみたい。
2021/11/22
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