消滅 VANISHING POINT (上) (幻冬舎文庫)
消滅 VANISHING POINT (上) (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
ちょろこ
興味惹かれる、一冊。あと一歩で帰宅できたのに…いきなり国際空港の入管で足留めされ、隔離された11人。そしてこの中にどうやらテロリストがいるらしい。台風という悪天候はもちろん、通信障害、隔離だけでも不安感はハンパないのに、自分以外の誰かをテロリストと疑わなければいけないストレスも加わる展開は文句無しに興味惹かれる。そして気になるキャスリン…犬、誰が、何がどう絡んでくるのか…ドキドキワクワクしながら下巻へ。
2020/03/22
yoshida
国際空港の入管で足止めされる人々。男女数名はテロリストの容疑により、入管の部屋で隔離される。誰がテロリストかは分からない。入管のヒューマノイドから、自分達で話し合いテロリストを特定するよう約束させられる。謎が多く、設定も突飛な部分もあり忍耐が必要な読書と言う印象。テロの内容や影響が不明瞭なので緊迫感にかけてしまう。霧の中を進むような読書。恩田陸さんの作風から、全ては明らかにならず読者に委ねるラストになると予想する。それであれば、これだけの頁数をかける必要があるのか。上巻の消化不良を晴らす下巻の内容を希望。
2021/08/29
如水
日本全土がすっぽり入る位の超大型台風接近時に国際空港(多分羽田💧)の入管で足止めされた11人+1匹(イヤ、コレだけでも小説になると思うが😆)。この中にテロリストの首謀者がいると断定され、本人達に炙り出して貰う…と言うムチャブリな話の上巻。冒頭は緊迫感有る話の流れだったんだけど…11人の内の1人が超高性能ヒューマノイドからコメディータッチ感が半端ナイ😅さて話のスジと行動からヤツだと僕は睨んでいるのですが、当たっているのか?は下巻で分かる…ハズ。そして題名でもある『消滅』。テロは何を『消滅』させるのか?
2021/06/03
rio
国際空港の入管で突如別室に連行される11人の男女。戸惑う彼らは自分達の中に紛れ込むテロリストを探すミステリー。登場人物が多く、11人の会話中心で話が進むため所々誰が誰なのか混乱してきますが、慣れてくると意味深な発言や怪しく思える台詞が出てきて諸々想像しながら読み進めることができました。テロリストの正体だけでなく、目的や手法も何もわからない独特な不気味さや不安感を誘う雰囲気が流石です。どの様な結末を迎えるのか下巻が楽しみです。
2019/06/24
annzuhime
大型台風が接近する日本で、帰国した11人が入管で別室に連れられる。そのうちの1人はAI搭載のヒューマノイド。足止めされたメンバーの中にテロリストがいると告げられー。細切れに読んだから、前半は登場人物を把握できずに混乱。でも後半から一気に引き込まれる。テロリストは誰で目的は何なのか。残りのメンバーは無事に入国できるのか。下巻が楽しみ。
2019/03/13
感想・レビューをもっと見る