錨を上げよ <三> 漂流篇 (幻冬舎文庫)
錨を上げよ <三> 漂流篇 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
ミッフー
少し間を開け第三編へ🏃♂️何となくこの物語、五木寛之「青春の門」の模倣⁉️硬派度合いでは五木氏に分がありだけど 💦二十代の半ばにして腰を据え一つの道を突き進むどころか、益々暴力的になり職を転々、しまいには北方領土の海でウニ密猟に本気になる主人公又三😓チンピラやヤクザとは常に血を見るイザコザ起こすのに、ソ連警備艇からは常に逃げ回るその姿に失笑🤪恋仲になった大人の女性喫茶店ママ久子、彼女の過去がソープ嬢だと知り激高する又三、「お前ナンボのもんやねん」とツッコミ入れる僕😅さあ、次はいよいよ最終編👍
2020/08/19
けぴ
又三は大学を辞めて東京へ。麻雀店員、ホスト、右翼団員、パチンコ店員。レコード店でクラシックレコードの担当となり、アルバイトの聡子と一緒に輸入レコードを手掛けるストーリーはワクワクした。聡子と結婚も考えるようになるが大阪の祖母が亡くなり帰省。その間に聡子が心変わり。傷心の又三は北海道に渡り根室で漁師をするようになる。自分で漁船を購入してロシアとの国境でのウニの密漁に手を出してぼろ儲けするが長くは続かずヤクザに取り込まれ身ぐるみを剥がされる。ぼろぼろの又三は久子と今までにない恋をするが束の間の幸せ。最終巻へ。
2022/02/20
ミスターテリ―(飛雲)
やっと大学に入り普通の人生を歩むかと思えば、突然北海道へ。感情のままに突っ走る性格は変わらず。密漁船に乗ってこれだと思ったら自分で船を調達、ヤバイところで金を借りまくって、まさに有言実行、その行動力、バイタリティーがまさしく作者の生き方につながるのだろう。さすがにソ連船に追いかけられ命からがら逃げるのは、いくら自伝的作品といってもさすがに・・そして久子には「あなたみたいな賢くて頭も切れる男が、まるで野生の本能に従って生きているようなところが、すごく面白いのよ。」そうズバリ、ここにこの作品の面白さがある。
2024/10/07
ぼっちゃん
単行本で読んだときに一番印象に残った「嵐」の章。ウニの密漁に明け暮れる破天荒の又三が面白い。4巻へ。
2019/10/27
aloha0307
あれだけ苦労して入った同志社大学を中退 放浪の旅のすえ、北海道・根室に流れ着いた又三。ウニの密猟にまで手を染めてしまう。全編に漲る毒気 でもなぜだか続きが読みたくてたまらなくなる...∞に続く女性遍歴 but誠心誠意向き合っているので不埒なところがないのが不思議だ。「喜び・苦しみは意思よりも周囲の環境によって自然に植え付けられる」~その通りです✿ 己自身がいかに飼いならされてしまった精神なのかがわかり愕然と立ち竦む...
2019/11/30
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