ディア・ペイシェント 絆のカルテ (幻冬舎文庫 み 34-2)
ディア・ペイシェント 絆のカルテ (幻冬舎文庫 み 34-2) / 感想・レビュー
ふじさん
人の命を預かる医師の存在は、尊敬に値する。そんな医師が直面する現実は、厳しい。肉体の限界を超える36時間勤務、求められる高い医療レベル、訴訟リスク、心無い患者のクレーム等。佐々井記念病院で内科医を務める千晶は、日々患者の診察に追われ、クレイマーの座間の存在に疲弊し、心の拠り所としていた先輩医師の陽子の自殺で窮地に陥る。読んでいて医学の悲痛な現場の実情を知り、医師は何を支えに仕事を続けられるのか疑問がいっぱいになった。どんな困難な状況でも、めげずに医療の従事する医師の存在を改めて確認し、心強く感じた。
2023/08/29
じいじ
2作目の南小説。ずっしりと重い話だった。主人公・35歳の真野女医は、生半可な精神力でない凄い先生で尊敬します。医療訴訟をも仄めかす始末に負えない患者の妻、簡単には処方しない鎮痛剤を打ってくれと要求してくモンスターな患者…。クレーマーたちの想像をはるかに超える凄まじい実態に驚かされました。著者ご自身が医者という立場から書かれているので、とにかく緊迫感があります。「患者もいろいろ、医者もいろいろ」を存分に知って勉強になりました。
2021/08/21
涼
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2021/08/post-b5cb64.html 医療に従事していらっしゃる方たちへは、感謝の念しか有りません。
2021/08/20
五右衛門
読了。他作品が良かったので引き続き読ませて貰いました。今作は先生と患者と家族の構成で思っていたより酷い患者っているもんだなと思いました。そんな中で先生業はサービス業です的な事務長。最悪でした。けれど物語は終盤に父の言葉で救われます。お互いに良く話を聞くことの大事さや相手を思いやる気持ちってちゃんと伝わるものなんだと。そんな先生にやっぱり診てもらいたいですもんね。この作家さん次も読みたいです。ポチリます。
2021/04/27
ベイマックス
途中放棄しました。読んでいて、ストーカー的な存在と武術を学ぶことに展開を予感させてしまって。もちろん完読していないので違う展開が繰り広げられるのかもしれないですが。そして、作者が医師であることから、勤務医の激務やクレーマー患者の記述の執拗さが不快感になり、単なる愚痴の羅列かと思ってしまい、放棄に至りました。残念。
2022/04/24
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