水上博物館アケローンの夜 嘆きの川の渡し守 (幻冬舎文庫)
水上博物館アケローンの夜 嘆きの川の渡し守 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
シナモン
長い年月を経てそこにある展示物を眺めてたら確かに自分の悩みなんてちっぽけなものに思えるのかもしれない。心を落ち着かせるために博物館を訪れる、そんな利用法もあるんだな。そんな博物館に川が流れ水が溢れる。キラキラ光る水面、木舟に乗る美少年、動き出す展示物…様々な出会いややり取りを重ね心の傷を癒していく出流君。「諦めたくないということは、それをしたいということ」幻想的な世界を楽しみながら私の心も軽くなっていくようでした。あ~トーハクに行ってケルベロスに会いたいな❤️
2020/08/20
SHIN
ある博物館には冥界との境界があり、嘆きの川アケローンの〝渡す守 朧(おぼろ)〟がいる。 朧は男らしくいくつの名言も残しており、女性読者を魅了させているだろう。読了後は、朧の存在やアケローンの意義・〝嘆き〟の川の意味について肚落ちしないところはあった。
2021/09/11
cithara
蒼月さんはどうして私の好きな世界を知っているの? 駄菓子屋、地底そして博物館。本書の世界は私にとってまるで夢のよう。東京国立博物館に嘆きの川アケローンが流れている... 何と心惹かれる世界だろう。出流の描写は他作品の主人公とあまり変わらない。しかし朧は他作品のサブキャラたちと違って神秘性が強い。もっと知りたくなってくる。私にも船の上でゴーフルとカモミールティーごちそうして下さいよ! 続編がありそうな終わり方だから期待してしまう。カロンとか奪衣婆とか漫画『鬼灯の冷徹』を愛読した身には馴染み深い言葉。
2021/04/15
スイBLスキー
こちらは国立博物館が舞台らしい。いつか行きたいと思っている博物館でもある。ハーブティーがきになった。
2020/10/07
のんの
今回の舞台は、東京国立博物館か!渡し守の朧とギターが弾けなくなった出流のお話。まぁ、朧の本名って、結構簡単に想像つくよな…金魚づくしとか蓬莱蒔絵鏡箱とか実際に、管内にあるものも登場するので、ついついどんなものか気になって、ネット検索しながら、読んだ。続きがあれば、また、読みたい。
2020/10/13
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