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明日なき暴走 (幻冬舎文庫)

明日なき暴走 (幻冬舎文庫)

明日なき暴走 (幻冬舎文庫)

作家
歌野晶午
出版社
幻冬舎
発売日
2020-10-07
ISBN
9784344430235
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明日なき暴走 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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NADIA

いい人しか出てこない作品があれば、悪い人しか出てこない作品もある。そして、この物語はほぼ良い人は出てこない。テレビ局の下請けとして番組制作を作っているうちに「やらせ」を積極的に取り入れるようになった長谷見と彼の弟分である虎太郎がスクープを求めて、孤独からシリアルキラーとなってしまった美容師川島を追う。終盤のどんでん返しは強引だが予想外で面白い。それにしても、テレビ番組の編集で当事者が意図としない方面に無理やり持っていく手法、このように作られているかと思うと気分が悪くなる。良識のある報道を信じたい。

2021/05/17

ゆいきち

ネタバレしない程度に言うと、神編集とは…(笑)テレビって怖いな。ネットと違うところは、プロが集まっているというところと、視聴率という化け物に追われるところ。これ10年前の作品か!ネットの勢いは増しているけど、テレビのポジションはぎりぎり保っていますね。歌野さん作品だから、どんでん返し要素もあってたっぷり楽しめました。

2020/12/31

coolgang1957

いやはや悪いやつばっかりでしたねっ🤨TVもネットも相変わらず信用できませんが、見極める目を持たないとあきまへんでっ🤨と言いつつ作者にはだまされてばっかりです😁この人(作者)には、誤魔化されへんぞと脳内では警鐘が鳴らされながら読んでますが、あんなに犯人が頭がきれたとは思っていませんでした。結局は思う壺にハマる、ある意味理想的な読者です。……まあねぇ〜(と、今回はぼる塾で締めます😂)

2021/01/30

Junichi Yamaguchi

『王様の耳はロバの耳』… 個人的には「嘘つき」は好きじゃないが「ホラ吹き」は好き。 それに近い感覚で、「ヤラセ」もその行為で傷ついた人が居ないのなら「アリ」だと思う。 が、この作品は胸糞悪かった。 最後の歌野マジックは流石の一言だが、後味の悪さは後を引いた。。

2021/01/01

かめりあうさぎ

ヤラセ上等で名をあげたテレビの制作会社で働く男がスクープに拘るあまり一線を超えてしまい無期限停職となる。そこからさらに暴走していき、連続殺人犯を自分で捕まえようと躍起になる。果たして彼は警察より早く、他のどのマスコミより早く犯人にたどり着くことができるのか。主人公がまずクズだし、彼の取り巻きもクズだらけで読むのが辛かったけど、最後のどんでん返しっぷりはさすがなんですよねぇ、本当に。まさに歌野マジック!

2020/12/10

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