四十歳、未婚出産 (幻冬舎文庫)
四十歳、未婚出産 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
H!deking
うーん、なるほど、なるほど。これは男性と女性じゃ見方が違うだろうけど、いろいろ考えさせられるお話ではありました。どちらにたいしてもイライラするとこはあるけど展開が気になって一気読みでした。
2021/09/13
ふじさん
イケメン部下との一夜のあやまちで思わぬ妊娠した40歳目前の旅行代理店勤務の優子が主人公のドタバタ妊娠騒動。部下にはもちろん、田舎にいる偏見のある母親、パワハラの上司、不妊治療に悩む同期、誰にも相談できずに、思い悩む日々。イケメン部下には真実を言わなくてもいいのか?シングルマザーとしてやっていけるのか?父親をどうするか?等、悩みが尽きない中で、少しずつ優子の気持ちを分かって助けてくれる人が現れ、優子の気持ちは固まっていく。どこにでもありそうな話だが、現実問題としては今の日本では大変なことだと改めて分かった。
2024/10/24
M
垣谷さんの小説はほとんど読んでいますが、これもまた、日本は未婚出産女性に厳しいという系統の社会悪をオーバーに見せつけて読者をたいがい苛立たせたあとスカッとするパターン。勧善懲悪にも似つつ、ひとつ気になるのが、必ずや、この人ありきだよねというスーパーフレキシブルかフィクサー的キャラが登場して、その人のおかげでハッピーエンドが成り立つというか、ふつうこんな便利な人いないから!となる。あたかも自力で立ち直りました、勝ち取りました風だけど、現実に元気をもらうには取って付けたように出来過ぎていて物足りないかな。
2021/03/24
布遊
タイトルだけだったら読まなかったかもしれないが、友人押しで読んでみた。想像した内容より面白く、読んで良かった。優子はお寺におさまるのだろうか?凡庸は奇特な人。水野と顔が似ているから、真実が分からないまま終わるのだろうか?水野が齢を重ね、どういった心境になっていくか?続きを読んでみたい。
2022/03/22
tamami
昨日読了した『子育て罰』の内容が、何か数字の羅列と理屈に終始している印象があり、現代の子育ての実際に関わる家族や社会のあり方をもっと知りたい、との思いで本書を手に取る。四十歳目前で思わぬ妊娠に揺れる主人公優子が、一人での出産・育児を決意するところから物語は始まる。作家は、主人公が直面する様々な障害、周囲の無理解・誤解を、手練れな筆で淀みなく描き出していき、いつしか主人公に自己投影をし、エールを贈っている自分を発見する。小説という形ながら、数字によるファクトよりも余程リアリティーがあり、店頭で何気なく手にし
2021/07/22
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