人生で大事なことは、みんなガチャから学んだ (幻冬舎文庫)
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人生で大事なことは、みんなガチャから学んだ (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
ホークス
2021年刊。カレー沢氏がソーシャルゲームのガチャ(抽選で特別な画像などが貰える)にハマって金を使う話。人間の業を、よくこんなに面白おかしく書けるなと感心した。ハマる心理が、抽象的な言葉を使わずバッチリ表現されている。氏はソフトな言い方(これも笑える)をするけど、ハマるものが博打でも何でも同じで、その時どきの世間体がいいか悪いかしか違いが無い。私は昔パチンコで百万以上すったし、煙草も止めた時点で年十万使っていた。酒だって飲まないとドラッグに見えてくる。今日ブックオフで5千円使ったのもハマり。味わって読もう
2021/11/14
Mimi Ichinohe
素晴らしいかったです。最高です。私はゲームもしないし、アニメもみないので、実は”ガチャ”が具体的にはどんなものかわからないのですけど、たぶん商業施設に置いてあるガチャガチャのデジタルバージョン(しかもめっちゃ高額)なんだろうなと推察。でてくる人(2次元)ももちろん知りません。こんなに知らない世界のことなのに、突き抜けて面白いです。作者のその熱量の凄さ、推しに燃やす命に心打たれました。こんなに最高に幸せと思える時間がもてるなんて、すごくうらやましいです。
2021/07/29
じーつー
めっちゃ読み手を選ぶ本。 普通にソシャゲのガチャの話と油断するととんでもないレベルの腐女子(死語?)が出てきてびっくりする。 推しキャラへの愛が溢れすぎて、ガチャへ費やす愛情(資金)は数十万円にも。 オタク以外の人間は寄せ付けないかのごとくその文章、非オタへの配慮は一切無し。 文章とかも完全にガチオタのノリ(その界隈が本当にこんな感じなのかは知らないが) 序章にも書かれているけど、抵抗がある人は読み始めて本を燃やしたくなるのではなかろうか。 ただガチャに数十万かける心境を知るのも一興ではある。
2021/02/12
いっち〜
序文で「へし切長谷部と土方歳三以外の話はほぼ出てこない」と高らかに宣言し、本当にその通りの内容になってる時点でもう優勝(笑)。前半はへし切長谷部(と作者のリアル夫婦ネタ)、後半は土方歳三が中心で、前半は比較的まったりしてるものの、後半の勢いと熱量がすごい。まさに素晴らしきオタク賛歌。土方歳三への溢れんばかりの愛はもちろん、冷静な分析、社会人ゲーマーの哀愁、ガチャ高額課金への葛藤もリアルで面白い。一方で「ババア殿の10万円」の扱い方や、旦那さんへの感謝等、最後の一線は越えないところに作者の人柄が感じられる
2021/09/09
Katsuto Yoshinaga
「待たせたな。(ゲームのキャラクターと)俺の夢小説の時間だ」といった感じで始まるカレー沢先生のガチャ人生を綴ったコラムである。「微動だにせず、呑んでいるのだ、固唾を」と、お目当てのキャラが出る瞬間を待ち、「全裸に毛皮を羽織り、女豹のポーズ」で、「課金額1万5千円、つまり実質タダ」で坂田金時が出た様子とかを描いている。(※白装束で砂利の上に正座して書いているときもあるらしい)そんな先生は、税理士に「良からぬことが起こっているのでは」と勘繰られる。いやぁ、あいかわらず笑わせてもろた。
2021/02/20
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