死神さん (幻冬舎文庫)
死神さん (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
sin
解説者が語っておられるが、自分の印象も「ドーン!!!!」の喪黒福造だった。なるほど単行本のタイトル『死神刑事』が一転『死神さん』になったのはむべなるかなで、相棒を警察組織から葬り去る“死神”と云うより、警察の当事者を含めて、加害者や被害者の人生に影響する存在であり、真相を掘り返すことで人間の悲哀が浮き彫りにされ、文字通り関係者の人生を変えてしまう。そこに“死神”と云う印象を強く感じた。
2021/04/03
☆よいこ
刑事もの。「警視庁の方からきました」差し出された名刺には「警部補 儀藤堅忍(ぎどうけんにん)」としか書かれていない。無罪判決がでた事件の再捜査をおこなう儀藤は「死神」とよばれていた[死神の目]強盗殺人事件。甥は無罪[死神の手]死亡ひき逃げ事件。妻は無罪。交通課の三好奈は見合いを断れない[死神の顔]痴漢事件、元プロボクサーは無罪。臆病な若い警察官[死神の背中]25年前の誘拐事件。不審者は無罪。元警察官は妻の介護中▽田中圭の怪演したドラマは見てない、キャラ濃すぎてなんか嫌だったので。喪黒福造にすればいいやん
2023/01/07
ma-bo
「死神刑事」が改題され文庫に。読書メーターの記録を付け始める前に読んだな〜と思いながら再読。無罪判決が出た事件を再び調べる警部補が主人公。身内の失態や傷をほじくり返す行為ゆえ、死神呼ばわりされる。とはいえライトな雰囲気の短編連作集。
2021/05/05
大阪魂
警察小説なんやけど漫画みたいな展開な4編の短編集!捕まえたけど無罪判決=冤罪…これって警察にしたらチョンボって事件を再捜査して真犯人追っかける謎の警部補・儀藤堅忍。過去のあら探しするもんやから同じ組織の警察からも嫌われ「死神」ってよばれる存在…そして再捜査の際には必ず過去の事件の関係者を相棒に選んで一緒に行動するんやけどその相棒も警察組織からハミゴにされるって噂…4編とも無罪判決でたらすぐ儀藤がでてきて事件解決!燻ってた相棒も新しい人生スタート!事件分かりにくいけど展開がスッキリやからぜひ続編希望やねー
2024/05/29
はつばあば
死神さん・・死神刑事で読了しているにも関わらず、表紙を見ずに文字だけで再購入・まぁいいか。無罪判決が出た事件を再び調べるのが警部補、儀藤堅忍の仕事。但し捜査をした刑事が1人必ず相棒に。ほんま無罪になってもモヤモヤするのもあるし、なんであの人よりこの人の方が悪いやろなんて思うのは庶民。警察官には「許せん!」て思う人もいるやろけど次の事件が押し寄せて振り返っている暇もない。「逃げ得"は許さない」と儀藤さん、執念と型破りな捜査ゆうても一週間やそこらで真犯が捕まるやなんて、余程当時の事件に関わった刑事達はお粗末か
2022/09/15
感想・レビューをもっと見る