信長、天を堕とす (幻冬舎時代小説文庫)
信長、天を堕とす (幻冬舎時代小説文庫) / 感想・レビュー
のぶ
天野純希さんの「信長、天が誅する」と一緒に出版されてそれぞれの信長像を比べてみたいので手に取った。本書はその最初なので天野さんとの比較はできないが、こちらは信長本人の視点から、その人物像を描いているように感じた。冒頭で桶狭間の合戦で今川義元の首を取った。以後時代が戦国の世とはいえ、戦に明け暮れる毎日だった。姉川で浅井・朝倉両軍を打ち破り、長篠で武田勝頼に勝利する。そして本能寺で謀反を起こされるまでの一生。ただ日常の信長は繊細で穏やかな人物だったのではないかという印象を持った。天野さんの本が楽しみだ。
2021/08/29
H!deking
という訳で読了。先日これを読んでるときにテレビで信長の首の行方についてやっていたのがびっくりしました。物語は桶狭間から本能寺の変のあたりまでですね。あんまり歴史に詳しくないから幼少のころから書いて欲しかったけどその辺はもう出尽くしてるのかな。いずれにしても木下さんの文章は歴史小説苦手でもグイグイ読ませますね。明智光秀が歳上だったの知らなかったー
2023/11/19
けやき
信長が主人公の作品。なんで敢えてこんなことを書くかといえば、対となる作品として天野純希さんの「信長、天が誅する」があり、天野作品が信長の周辺人物の視点で書かれているため。生まれてから恐怖を感じたことのない信長が求めた本当の強さとは? 面白かったです。
2021/08/07
豆電球
「信長、天が誅する」と対になっており、各5章それぞれに同じ戦を、こちらは信長目線で描くというもの。試み的にとても面白く、どちらも夢中で読めました。今作は長島一向一揆の章が良かったです。真理を求める生真面目さみたいなものが、従来の神をも恐れぬ信長像を覆します。なんでそういう事する?っていう色々不可解な彼の行動も全て筋が通っていて、思わず深く首肯してしまいました。誤解されやすい人って総じて言葉足らずなところがありますよね。本能寺はそんな彼の限界点だったのかも知れない。討てるのは光秀以外考えられないって事か。
2021/09/26
のじ
なんだか信長公にいまひとつ魅力を感じられず、あっさりと読んでしまった感じがしました。
2021/09/09
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