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ライトマイファイア (幻冬舎文庫)

ライトマイファイア (幻冬舎文庫)

ライトマイファイア (幻冬舎文庫)

作家
伊東潤
出版社
幻冬舎
発売日
2021-10-07
ISBN
9784344431300
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ライトマイファイア (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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シキモリ

80年代生まれの私にとって、60〜70年代の学生運動やよど号ハイジャック事件(作中では<さど号>扱い)は史実の出来事という以上の認識を持てなかったが、高度経済成長期という当時の時代背景を元に、無謀な乗っ取り計画がなぜ成功し得たのかという仮説を打ち立てる今作を読み、漸くその一端に触れられた気がする。600頁近い大作だが、過去と現在が交錯するスリリングな展開に惹き込まれ、思わず一気読み。広げた風呂敷を畳み切れなかったのか、最後は物足りない幕引きだけれど、現政権(単公本刊行当時)に対する警鐘をひしひしと感じる。

2021/10/10

Mark X Japan

久しぶりにぐいぐい引き込まれる小説でした。過去の重大事件と最近の事件につながっていて,こんなこともありえるかもしれないですね。ただ,潜入捜査をしていて,こんなことになったら梯子を外されるではすまされない,とんでもないことです。最後の方は予想外の展開でしたが,伏線がすべて回収されています。これも,心地よい読後感になりました。解説を読んで,タイトルもある楽曲が関係していたんですね。やはり,幅広い教養や知識は,素晴らしいですね。☆:4.5

2022/04/29

かすみ

面白かったです!よど号事件の名前は知っていましたが、この本で理解できました。北朝鮮に渡った方は、実際にまだ生きている方がいるそうですね。。。

2024/11/08

ひかり

よど号事件をモデルにした小説。グリコ森永事件をモデルにした「罪の声」を思い出した。現在の警察官が、過去の潜入捜査官と、どうやって繋がるかが面白い。

2023/06/21

eiro

70年代の空気感がふんだんに盛り込まれていました。ドンピシャの年代ではなかったけれど、若者達の息遣いや、大学のキャンパス、白煙のにおい、男女の距離、一途な思い等。これらの空気を感じられる読者層は既に70歳頃か。先鋭化する前に学生運動をやめた当時の学生たちはどこで何をしているのだろう。何かの歌にあったように長い髪を切って資本家の軍門に下ったのかな。もともと運動が一種のファッションだったのかも。お金もかからないし、社会のこと考えているんだって大人びた気になれるし。行ったことないけど北朝鮮の描写も読ませました。

2021/12/03

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