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しらふで生きる 大酒飲みの決断 (幻冬舎文庫)

しらふで生きる 大酒飲みの決断 (幻冬舎文庫)

しらふで生きる 大酒飲みの決断 (幻冬舎文庫)

作家
町田康
出版社
幻冬舎
発売日
2021-12-09
ISBN
9784344431461
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しらふで生きる 大酒飲みの決断 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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ゆいまある

私はほぼ下戸なので、精神科医だがアル中の気持ちが分からない。30年飲み続けた酒を、死の恐怖から断った町田康。何でや。飲んで飲まれてどんどん転落して、人生の迷子になるんが面白いんやないか。町田康文学言うたら。あんた。前半は酒の魅力。自意識過剰で常に人目が気になるアナタ。酔えば皆フレンズ。ううむ。私も飲みたい。だが、酒を辞めた後、町田の頭は働きが良くなり、仕事が捗るようになったとある。名作ギケイキも断酒後に書かれている。悔しいが、転落よりも健康で長生きを人は本音では選びたい。飲んでも飲まなくても人生は寂しい。

2023/12/30

ペグ

再読ですがやはり面白い。飲酒を続けるか断酒するかという、私などはせいぜい三行あれば終わってしまう話が何と200余頁にもわたり、もしかしたら(屁〜失礼!)のつきそうな理屈が延々と。けれど彼の作品でいつも思う事は実は人間の本質をえぐっている。さすが鬼才と感服!

2024/07/21

メタボン

☆☆☆ 結局何故酒を止めたかということについては、煙に巻かれた印象がある。この本は、酒を止めることを真剣に考えるのではなく、そのシチュエーションについて、うだうだと考えるその事自体に価値を求めるべき本だと思った。脱線、妄想振りは見事!と言わせて頂こう!

2022/03/18

chanvesa

「いろんなことを知ってはいるが実は三万円のホテルも知らず三千円のホテルも知らないで、ただただ、どこかに必ず価格は三千円だが三万円の価値があるホテルがあるのが、『普通』と思ってしまっているのである。これは不幸な上に不幸、もっとも不幸な存在である。(140頁)」お酒をやめることに幸せを見いだせるか否か。ただ単に「お得」であることを追求し、他人が自分を出し抜いて「お得」の恩恵を受けていないかだけが気になる人間にならないようにしたい。グルメサイトの評価も同じ背景である気がする。

2023/07/12

桜もち 太郎

読む前から嫌な予感がしていた。町田、酒、やめる気ねぇなぁ。ああだこうだど高尚な言い訳ばかり。正気と狂気、禁酒会に嫌酒薬、憲法に宗教、幸福論、10の内8が与太話だ。やめる気ねぇ〜。「いつまでも前提の話をぐだぐだと話していないで、さっさと酒のやめ方を教えろや、クソ野郎」、わかってるじゃないか町田くん。「自分は普通以下のアホである」との自己認識改造だってさ。結果断酒!そして後半は酒をやめてからの手記となる。体重8キロ減!病んでる?と思われる。睡眠質向上。経済的利得。脳髄ええ感じ。さすがです。解説長くないかい。

2024/08/30

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