真夜中の栗 (幻冬舎文庫)
真夜中の栗 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
けんとまん1007
とても豊かなこころになれる1冊。常日頃の暮らしを、こんな風に描くことが、自分の目指すことでもある。そのうえに、硬軟取り混ぜてというのも、今の自分自身の思うところにフィットしている。そこにあるのが、人へ思いを寄せること、それだけでなく、もう一歩、先へ行こうとする心。簡単なことではないが、少しでもそうありたいと思う。
2022/06/13
のぶ
小川糸さんのいつもの日記風のエッセイ。いつも楽しみにしているので、また読む事ができて嬉しかった。今回は2019年1年間を綴ったもの。すっかりベルリンに居ついてしまった小川さんはほとんど向こうでの生活で、日本には1か月しか戻っていない。そんなベルリンでは料理、旅行、愛犬ユリネとの触れ合いに、政治的発言が少々。相変わらず毎日の生活を楽しんでいて、これには憧れる。旅行もイタリアやイギリスに出かけて充実した生活を送っている事が良く分かる。夫のペンギンさんも時々出てきて、今回も楽しい1年を覗くことができた。
2022/02/26
よしのひ
久々の小川糸さんエッセイ。小川糸さんのエッセイは色々読んできたが、その中でもベルリン滞在話がメインとなったエッセイ。ご本人は毎日同じことの繰り返しと綴っていたが、その1つひとつに輝きを持たせられることがスゴイのではないかと思う。特に胃袋が反応してしまった。ここ最近忙しさを言い訳に日記中断してたが、再開させようかと少しやる気に。また『ライオンのおやつ』はずっと読みたいと思っていた心の積読本であったが、今作読んで一気に優先順位が上がる。ゆりねの登場はまぁまぁ、ペンギンは今回少なめ?
2023/03/18
はな
丁寧な生活をしていると季節を感じる事ができて素敵だなと思う。社会問題もチョイチョイ出てきてのほほんとだけしていないエッセイ。相変わらずドイツ生活羨ましいです。
2023/01/26
みなみ
2019年の日常で感じたことを書き連ねたエッセイ。小川さんの「人間とは時に相手を人とも思わないような暴力で苦しめるものなのだ、という事実として受け止めるしかないと思った」という小川さんの読んだ「ガザに地下鉄が走る日」が気になった。後は最後のトークショーでの言葉が印象的。「ジョイフルっていうことが、わたし、人生で何よりも大切なんだな、その瞬間瞬間が、喜びに満たされること、人が生まれてくる時に果たさなければいけない使命というのは、幸せになることなんだ」と友達からのメッセージをきちんと受け取る小川さんがすごい。
2023/03/12
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