祝祭と予感 (幻冬舎文庫)
祝祭と予感 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
mae.dat
『蜜蜂と遠雷』のスピンオフ短篇6話+おまけ音楽関連エッセイがどどんと16話( ˘͈ ᵕ ˘͈♡)。スピンオフ短篇は全て“○○と□□”の形になっているのね。コンクールの出演者達は勿論の事、別の登場人物にスポットを当てた話もあってね。本編を事前に読む事は言う迄も無い事ですが、読み終えた後の興奮も冷めないうちにお読みになられる事をお勧めします。『袈裟と鞦韆』は二次予選の為に作曲された『春と修羅』のエピソードで佳き。『伝説と予感』は、予定調和っぽいけど正しくタイトル通りで満足。って、あれっ? 明石はどうした⁇
2024/05/01
ALATA
『蜜蜂と遠雷』、六編の短編集。前作からのかなり空いてしまって登場人物は⁇がいっぱい、あわててチョット読み直し。亜夜とマサル、塵の墓参りのくだりははキャラが相変わらず立っていてそうそうこんな感じと安心して読めた。それにしても「掃苔」、初めて知りました。まだまだ、教えられることが多い。一番好みなのが「獅子と芍薬」。「振袖は戦闘服」とのたまう三枝子と出会った日、ナサニエルの時間は止まったままなんですね。★3※ホフマンと塵の最初の出会いが眩しい。もっと続きを読んでみたい。
2024/07/20
のり
蜜蜂と遠雷のスピンオフ。芳ヶ江国際ピアノコンクールに関わった人達の過去と現在を簡潔に凝縮した極上の仕上げ。6話とも興味深かった。出会いは奇跡だったのか、必然だったのか…それが全ての始まりだった。これから先も彼等の活躍を期待したい。それと「高島明石」の話も読みたかった。
2023/01/26
よしのひ
やっと読めた!『蜂蜜と遠雷』のスピンオフ短編集。なにがスゴいって、『蜂蜜と遠雷』を読んでから時間が経つのに、読んで鳥肌が立った感覚が瞬時に蘇った。あの寝る間を惜しんでコンクールの行く末を追った時間が今、ここに、戻ってきた。スピンオフ短編集でも色んな天才の違う一面を見ることが出来たことが、この上なく嬉しい。菱沼が課題曲であった「春と修羅」を作曲するきっかけとなった『袈裟と鞦韆』はビール好きには堪らなかった。目で聴くことが多かったが、この短編に関してはホップの薫りつきで鼻でも楽しめた作品である。よきよき。
2022/04/15
hitomi.s
蜜蜂と遠雷のスピンオフ。表紙がとても綺麗。スピンオフって、好きだなー。主役級やメインのキャラクターではないところにも、ちゃーんと物語があるんだってことを書き残してあるうれしさ。ありがたいことです。華やかな世界にも、日常が垣間見られたりして。なんと贅沢!。読み終えた直後に「これって、あれの続きでしょう?」とお土産で貰ったので、本棚に2冊並ぶ。スピンオフにすらならないけれど、わたしの本棚には、わたしの今日たち。自分勝手に、自分を喜ばす目印になるかな。
2022/05/07
感想・レビューをもっと見る