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茶聖(上) (幻冬舎時代小説文庫 い 68-3)

茶聖(上) (幻冬舎時代小説文庫 い 68-3)

茶聖(上) (幻冬舎時代小説文庫 い 68-3)

作家
伊東潤
出版社
幻冬舎
発売日
2022-06-09
ISBN
9784344431973
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茶聖(上) (幻冬舎時代小説文庫 い 68-3) / 感想・レビュー

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みこ

伊藤潤氏による千利休の生涯を描いた作品。茶を利用して天下に静謐をもたらしたい秀吉と天下を利用して茶を広めたい利休の思惑は一見するとウィンウィンのようだが、その先には明確な破滅が見える。「伏線?なにそれ?」と言わんばかりに物語はストレートに突き進む。余談だが巻頭の登場人物紹介が少々ネタバレ含みなのが気になった。

2022/07/11

tomo

杉や竹といった建材を使い、土壁に藁を適当に散らせ、天井は傾けてと…へい一丁。形式に堕しつつある「侘び」の概念。利休に己の「侘び」を探してください、と突きつけられた秀吉が見つけた「侘び」の境地とは。説明されれば納得するかもしれないけど、いきなりこれを見せられたら、腰を抜かすなぁ。世の静謐を求める利休、秀吉に時に諫言しながら目指す世界は作れるのか。※節目の1000冊❤️、読書メーター登録当時は、思いもしなかったのに。…年をとるわけです。

2023/02/24

coldsurgeon

安土桃山時代の政治を陰で動かしていたかもしれない千利休の静かな戦いの物語である。織田信長の思い描いた国の在り方を実現するために、侘茶が利用されるが、利休は当初は巻き込まれただけなのかもしれない。しかし秀吉の時代となり、信長の思いを秀吉と利休が引き継いでいくが、二人はもう渦の中心にいたのだ。中心は一つしか必要なく、利休は疎まれていくのだろう。

2022/06/26

さこちゃん

歴史は変わらないけど、秀吉がいつブチ切れるかハラハラしながら下巻へ。

2022/08/31

勝也成瀬

千利休と秀吉の話だが、千利休は割と今までいろんなところで書かれている人物像の範疇に入るかなと思った。これから秀吉との関係がギクシャクしていくのはわかっているが、それが下巻でどう描かれるのが楽しみ。千利休の息子の千紹安が印象に残った。

2022/08/12

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