じゃない方の渡辺 (幻冬舎文庫 か 23-7)
じゃない方の渡辺 (幻冬舎文庫 か 23-7) / 感想・レビュー
もぐもぐ
タイトルに惹かれて。主人公の渡辺展子は、同級生に同じ姓の渡辺久美がいた。久美は美人でモテる。だから展子は華やか”じゃない方”の渡辺。という出だしだが、本題は全然違って父のパン屋を継いだ展子の奮闘記。人生はオーディションの連続ってちょっとしんど過ぎ。張り詰め過ぎた自分と、周りの優しさに気づけてよかった。展子”じゃない方の渡辺”の出来事ももっと読みたかったな。単行本とタイトル変わってるけど、タイトル大事だと思いました(良い意味で)。
2023/12/27
エドワード
美人じゃない方の渡辺。中学生になんと失礼な。しかし、それが世の中だ。人生は常にオーディション。選ばれるか、選ばれないか。読者に問いかける渡辺展子の来し方。得意な絵は評価されない。就職活動では内定がもらえない。夫の会社は倒産する。そして実家のパン屋を手伝うことになる。夫の太一はパンが焼けない致命傷、「なんとかなるさ」が口癖。がんばり屋でしっかり者の展子は、父からパン屋の社長を引き継ぎ邁進するが…。がんばり屋ほど人の弱さがわからない。太一と二人三脚で歩んでいけばいいさ。いつでもやり直せるよ、人生は。
2024/02/14
なな
タイトルからして あーー不運な感じの話なのかと思ったら違ってて面白かった。幸せって結局なんなんだろ?
2024/04/12
Karl Heintz Schneider
待ちに待った中学校の入学式。期待に胸を膨らませる渡辺展子の隣に座ったのは超美人で性格もいい渡辺久美。すぐに学校中の男子が彼女に注目し、きれいな方が久美、そうじゃない方が展子と呼ばれるように。大学時代のクラスに高橋姓が4人いた。こういう場合、大抵下の名前で識別される。ところが「ナカムラミユキ」が二人いて漢字表記も全く同じ。仕方なく先生もクラスメイトも「ナカムラA」「ナカムラB」と呼ぶことに。どちらをA、どちらをBにした経緯は忘れたがBにされた方は「じゃない」感が強くて嫌だったんじゃないかと今にして思う。
2023/06/06
milk tea
「オーディションから逃げられない」からの改題。 生きていれば躓いたり、立ち止まったり、後悔したりと終わりがない。 人生は一度だけど、何度もいつでもやり直しできるという利点がある。
2023/04/14
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