片見里荒川コネクション (幻冬舎文庫 お 48-2)
片見里荒川コネクション (幻冬舎文庫 お 48-2) / 感想・レビュー
いたろう
親戚でもなんでもない、75 歳中林継男と22歳田渕海平、50歳以上年の差がある2人が主役の物語。単独主役ではないとは言え、75歳の老人が主役の小説は、小野寺さんには珍しいかも。そして、ちょっと恋愛要素まで?! 75歳継男と22歳海平の共通点は、片見里出身で、現在、都内に住んでいること。知り合ったばかりとは思えない、2人のやり取りがなかなか楽しい。そして、本作で重要な役どころとなる、片見里の善徳寺の和尚とその友人の探偵による前日譚があることを知らなかった。これは片見里シリーズ?なのか。そちらも読んでみたい。
2023/07/15
カブ
寝坊して卒論の提出に間に合わず、留年内定取消の海平22歳。かたや、オレオレ詐欺の受け子になりかけた継男75歳。ふたりが片見里出身という繋がりだけで出会うところから始まる物語はちょっと危ないこともあるけど、何故か面白い。ダメダメな感じの海平も最後には何かを見つけられたようだしひと安心。先は長いと思うのか、短いと思うのか考えた。
2023/05/04
ひさか
2021年5月幻冬舎刊。書き下ろし。2023年4月幻冬舎文庫化。75歳継男と22歳海平が架空の田舎町の片見里と荒川区を繋ぎ、同郷の友人、そして家族との間の出来事が展開する。いろいろありすぎて、いつもの小野寺さんの分かり易い展開ではないが、それ程複雑ではない話にまとまっている。が、読後のスッキリ度は低い。
2023/04/20
カール
22才の海平と75才の継男が片見里出身という事で繋がっていく。小野寺さんにしては珍しくオレオレ詐欺とか危うい人とか出てきて、ちょっとドキドキする展開もあり。読後感は悪くはないけど、主人公の2人に共感する部分が少なくてあまり好みではなかったなぁ。
2023/05/30
座敷童
何ともしまらない海平。そんな海平が継男を探すことで歯車が動き始める。 75才と22歳の凸凹コメディ。人情が柱となっていて、読後ほんわかした。
2023/06/30
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