MR(下) (幻冬舎文庫 く 7-11)
MR(下) (幻冬舎文庫 く 7-11) / 感想・レビュー
W-G
主人公紀尾中に、社外と社内それぞれから困難が降りかかり、上巻よりも長編小説っぽくなってくる。問題は、苦難を乗り越えるきっかけが突拍子もないところからだったり、かと思えば大問題に発展すると見せかけて、やけにアッサリ片がついて拍子抜けだったり、イマイチ盛り上がり切らないところ。ただ、こういう軽さも含めて、世界観として纏まってはいるので、深く考えずに楽しめばいいのかも。ラストの社長室での一幕も、ほどよいエスプリといえる。かなりリーダビリティは高く、肩肘張らずに読めるので、そういうものを読みたい時にオススメ。
2023/04/17
カブ
下巻になり、企業小説のように派閥争いが全面に。裏切りやスパイもどきのシーンもあって面白いけど、薬が売れるってことは製薬会社が儲かることで、患者は必要のない薬も処方されているのかも。それでも癌治療の新しい薬や認知症の予防薬など必要な薬も確かにある。
2023/04/17
Y.yamabuki
他の方も書かれているように、出し抜き、出し抜かれの半沢直樹の世界に。ライバル会社の鮫島との争いに決着が付くと、今度は社内に敵が…作中繰り返されるのは紀尾中がモットーする“患者ファースト”という言葉 。営利企業であるからには利益は必須。MRの矜持を持って、バランスを取らなければならないということなのだろうか。最後の社長の言葉が、そう来たかと印象深い。そして解説者の元製薬会社の研究者で作家の喜多喜久さんのMR不要論も興味深い
2023/06/27
かずぺん
正義は勝つと言いたいところですが、目的を達成するには、ちょっとした妥協は必要ですよね。バランスが難しい所です。リアルで面白かったです。
2023/07/12
のじ
後半も半沢直樹的な雰囲気。チームでライバル社と対抗したり、社内のトラブルに対応したりというお話ですが、次から次へといろんなことが起きて、ややとっ散らかった印象を受けました。
2023/07/23
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