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雨降りvega (幻冬舎ルチル文庫)

雨降りvega (幻冬舎ルチル文庫)

雨降りvega (幻冬舎ルチル文庫)

作家
凪良ゆう
麻々原絵里依
出版社
幻冬舎コミックス
発売日
2013-12-17
ISBN
9784344830080
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雨降りvega (幻冬舎ルチル文庫) / 感想・レビュー

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主人公・文人の誕生日をはじめ、設定、キャラ、趣味、家族や友達との関係や会話、エピソードの細かい部分まで自分と共通点がありすぎてフィクションとは思えない小説だった。読後はホッとできるものの、序盤から後半までせつなさの連続で胸にグサグサきたけれど読んでみて良かった。ただ誠実な二人の清潔感ある関係は双方ともじわじわタイプで、読んでいて歯がゆく思う人もいるかも。でも七夕生まれと七夕伝説になぞらえた話らしい数々の小道具や雨の使い方が絶妙だし、心理描写にすごく共感できた。そしてあの天球儀のアクセサリー僕らも欲しい!

2014/01/09

JUN+

ゲイだとかバイだとかそういうマイノリティに属するだけでも周囲に言えない秘密が多くて、仮面を被らないとならないのに、相思相愛だという確信があってもなおそれを隠さないとならない。そんな関係でも二人の性格は極限まで理性的で、良くも悪くもストイック。そうすればするほど心の中で熱情はより高まり、溢れる想いにせつなさや苦しみが増すのは当然だよね。何度もそのもどかしさに涙して読んだ。また姉の夏那も似たような穏やかな性格で、BL作品にしては珍しく女性にも感情移入できたし、文人の同級生、神崎の不器用な愛し方も憎めなかった。

2014/01/09

わんコ!

面白かった。何度も恋を手放そうとする姿が切なくて、もどかしくて、泣けてきました。ひさびさに胸がぎゅうっとなりました。麻々原さんの挿絵も良かった。何度も再読しそう。

2013/12/20

とも*

せつない… 最初の3年はメールだけ、次の1年はとても近くに居る他人として、次の3年は何処に居るかも分からず離れていた二人。お互い想い合っているのにタイミングがちょっとずれただけで一緒に居られない、居ても触れられる相手では無いと言うどうしようもない関係がせつなくて、でも想う事は止められなくて周りを傷つけてしまうとか辛い… 「いつかふたりで満天の星空が見たい」もキーホルダーも泣けちゃった。ただ、買った時期にちょっと違和感があったかな。その後の家族との付き合いを思うと複雑だけれど長年の想いが叶って良かった。

2014/08/28

那義乱丸

ネットからリアルへ、そのタイミングがもう少し早かったら…。関係性の変化によって明らかになった現実が、時を刻み距離を縮めるほどに質量を増していく想いの出口を塞ぎ、登場人物同様に私の心にも切なさもどかしさやるせなさが募っていった。文人も新開も理性的で誠実であるからなおさら。凪良さんの静かな文章で紡がれる丁寧な心情描写と容赦ない厳しい展開に何度も涙腺を刺激された。神崎の重い愛は加瀬と被るだけに彼のことも嫌うことはできず救ってあげて欲しいと願ったり。凪良さんらしい小物使いや情景描写も心に深く染み入る物語だった。

2014/01/12

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