ぐらんば (バーズコミックス)
ぐらんば (バーズコミックス) / 感想・レビュー
活字スキー
『ハイスコアガール』係争中の作者の、世の不条理とか大阪府警とかネットで自分の悪口言ってた連中やらに対する怒りのエネルギーがビッグバンを起こす怪作。てかほぼほぼ三浦建太郎『ベルセルク』の「蝕」のコピーなんだけど、本家が「凄腕剣士の主人公が親友に裏切られ、化物の群に仲間は皆殺し、恋人は凌辱され、自身も片眼片腕を失い命からがら逃げ出す」のに対してこっちは覚醒したババアが竹槍一本で完全返り討ちにしちゃうとこがちょっと違う。考えるな、感じるんだ!ぐ!ら!ん!ば!
2018/04/30
袖崎いたる
惨めな生が永遠の存在、つまりは普遍へと転倒する、その転倒を可能にする条件とは何か。それを描かれたという印象。ぼくは本書を店頭で見てしまい、買わざるをえなかった。否定できない人間の「愛され難さとしての情念、あるいは反面としての生の手放し難さ」を、そのパッケージに見たから。主人公の老女は自己評価も社会評価も〝惨め〟な存在である。彼女を〝読む〟ことは社会という枠の獲得ゆえに背馳せざるをえなかった人間の、特殊で普遍な〝怒り〟の起源と行方を読むことになる。喉奥に涙腺が弛んだ際に湧く熱さを感じながら、ぼくは読んだ。
2016/03/03
かやま
いやー面白かった。不幸な人生を送って来たババアが何故か異形の化け物に襲われ戦うマンガ。まさかこんなマンガとは思ってなかった。作者なんか鬱憤たまってたのかなあって感じ。連載2015年…あっ。
2017/10/31
頭無
出だしの画からは想像もつかない展開でした。内容は婆(ガッツ)が竹槍(竜殺し)を手に魔物を次々と薙ぎ倒し途中、桃白白になって魔貫光殺砲をかい潜り最後は範馬勇次郎になってました。もしかして婆は押切自身で魔物はハイスコアガールを休止に追い込んだ連中なんじゃ…いずれにしても溜まってたものを全て吐き出したんじゃない?
2016/04/18
マミル/漫画
鬱積した女性性をこれでもかと言う男性性で解決しようとした感じ。サユリ、ミスミソウは完全版も買ったし夕闇は好き過ぎておいそれと読み返せず読むと寝込みハイスコアも早く色々な意味でのゴタゴタが収まって続きが読みたいと思っているけどこれはいまいち乗り切れなかった。この作品はどこまでいっても男性の決着の付け方だと思う。いっそあの局面で泣き叫びながらネバーダイするのがジジイならしっくり来たし萌えたし燃えたし笑えたんだけどな。サユリで受けたからこうしたのか押切氏の好みなのか分からないけど合わなかった。手放しました。
2016/03/05
感想・レビューをもっと見る