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夜の魚 (バーズコミックス スペシャル)

夜の魚 (バーズコミックス スペシャル)

夜の魚 (バーズコミックス スペシャル)

作家
藤原薫
出版社
幻冬舎コミックス
発売日
2018-11-24
ISBN
9784344843462
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夜の魚 (バーズコミックス スペシャル) / 感想・レビュー

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空のかなた

初読み。表紙カバーの幻想的な雰囲気に牽かれて購入。絵も人物の所作も、ストーリーもどの頁も上質の絹のよう。主人公は人の心が映像として見える馨。馨は人ではなく自然の精のような、透明感を持つ。逆に馨を見守るように側にいる橙子(とうこ)は芯の強さがある。馨はなぜだか橙子の心だけは見えない。物語は科白も少なく、朝の澄んだ空気のようなまま進む。前世の出来事、生まれ変わり、昨夜みた夢と起きてからの現実の出来事。メリーゴーランドのように絡まり合いながら、独特の世界観で綴られていく。実写化出来きたとしたら凄い作品に。

2020/04/11

薫子

久しぶりの藤原薫さん。過去で、現在で、未来で、輪廻転生し繰り返される唯一無二の存在との出会い。冷たいようで、奥底に熱を秘めているこの感じが堪らない。

2018/12/30

マコ

私としたことが、この本が出ているのを本屋で見かけるまで知らなかった!藤原薫なので即購入。内容も絵も相変わらずの藤原薫。傍観者の物語だったのが新鮮と言えばそうかも。最後らへん駆け足気味だった気がするけど話数が足りなかったのか。と思ったけど、単純に今回のテーマが燈子ちゃんに出会えたことの幸福感だからあえてなのかも。藤原薫作品的にはものすごくハッピーエンドなのではないでしょうか。

2019/10/04

高宮朱雀

久し振りに彼女の作品に出逢い、思い掛けず購入。 不思議な力を持つ馨と、彼と同種の人間で理解のある従姉の橙子を中心に過去・現在・未来が随所で入り混じるという話なのだけど、帯に短し襷に長しな展開でスッキリしない。作者の自己満足で終わらせているのか、作者自身も消化不良なのを無理矢理まとめたかという印象で残念。 きみとぼくで描いてた頃は、もっと中身が充実してたのにな…。ブランクがある訳ではないだろうに、どうしてこうなった?

2019/03/10

miaou_u

一体、何年ぶりの新作だろう!と、世に浮上なさる度に驚かされる作家さまですが、藤原薫さんの描かれる時空を超えた、フランス映画のようにアンニュイでイタリア映画のように乾いた世界観は、再会の度に健在だなぁ、と思う。救いようのないダークで後味の悪いお話も描かれれば、希望の光る作品も描かれますが、今作は後者。これまでの藤原さんの作品がMIXされたかのような作品という感はありますが、輪廻転生、猫さんがキーワード。あぁ、藤原薫さんの作品だなぁ、と、もう、それだけでわたくしは満足。

2018/11/27

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