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金印偽造事件—「漢委奴國王」のまぼろし

金印偽造事件—「漢委奴國王」のまぼろし

金印偽造事件—「漢委奴國王」のまぼろし

作家
三浦佑之
出版社
幻冬舎
発売日
2006-11-01
ISBN
9784344980143
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金印偽造事件—「漢委奴國王」のまぼろし / 感想・レビュー

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入江

面白い本っす。そんなことある? と読み進めました。著者なりに、悲しい思いをする人がでないよう気をつかわれています。ですがそれ以上に、この謎を明らかにすることに取り憑かれた切実な気合いがみなぎってます…。たしかに、あの形、ヘビには見えないですよね。それに字を略したって変ですし、そもそも…。いやはや反対意見も聞きたいですね。納得させられる部分もありますが、ちょっとそれは妄想がすぎるのでは、と思ってしまう部分も。というか、X線で解決するなら、やればいいのに。なんて勝手なことも思ってしまうのでした。

2021/07/17

うえ

「金印「漢委奴國王」が贋作であるとした場合、作った時点では本物は存在しない。漢や晋の時代の印章は存在するので、印文や鈕形を参照することができる。しかも『後漢書』という権威ある歴史書に、「印綬」を与えたという記事が出てくるのだから…光武帝から金印を下賜されたという事実は保証されている。そよ記事を証拠として、これがその時にもらった金印であると主張し、印章の出来ばえがそれにかなうものであれば、ほとんどの人間は真印であると信じてしまう」著者は偽造の犯人を、最初に金印を鑑定した儒学者 亀井南冥だと考えているという。

2021/07/28

HH2020

◎ 知人から「これは推理小説と思って読んでね、信じちゃだめよ」と念を押されて借用した本。もちろん、今さら金印が偽物だなんて言われても信じるものか。福岡の、日本の、宝じゃないか。著者は金印が偽物だと信じ込み、なんとかしてそれを証明しようと躍起になる。その執念には頭が下がる。犯人に仕立てあげられたのは儒学者の亀井南冥である。著者は自分の主張が正しいという自信は95%だそうで、本物であることが証明されたら南冥の墓前に額衝くそうだ。一途な人なんだな。実は読み終えて私も50%ぐらいは疑う気持ちが芽生えたと白状する。

2021/11/13

おらひらお

2006年初版。読み物として面白一冊ですね。たしかに金印は怪しいのですが、著者の方法では怪しいとの指摘で終わると思います。やはり、金印の分析が必要なんでしょうが、金の比率ではなく、古代の段階で除去できなかった鉱物の有無を確認すべきでしょうね。近世段階だとかなり金は精製されていると思うのですが・・・。

2013/08/30

いちはじめ

題材は面白いのだが、検証のレベルが低くて、信憑性がちょっと……。小説として書かれたのなら、楽しめたかもしれないが

2006/12/27

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