新・UFO入門: 日本人は、なぜUFOを見なくなったのか (幻冬舎新書 か 3-1)
新・UFO入門: 日本人は、なぜUFOを見なくなったのか (幻冬舎新書 か 3-1) / 感想・レビュー
マエダ
”人間の心のどこかには、現実からの緊急脱出装置として、頂上現象世界にハマる、何か仕掛けがあるのではないか?人類は、科学的知識や観察力、論理的理解力の欠損でUFOを見るのではない。そもそも、UFOを空に見るように作られているのではないか”ここの考え方は非常に興味深い。
2016/06/05
hatayan
2007年刊。人々はなぜUFOや宇宙人を信じるのか、歴史や当時の世情から紐解く一冊。 科学的真実においてUFOは存在せず、真実はUFOを目撃した人々の中にある。昭和の後半にブームが盛り上がったのは、東西冷戦や高度経済成長のひずみで悲鳴をあげた人々の心が未知の世界へ逃げ場を求めたから。現代人がUFOをほぼ見ないのは、未来を夢見ることが難しくなっているからではないか。 あってほしいと念じるものが本人の中ではあるものとして認識されてしまう。角幡唯介が『雪男は向こうからやってきた』で示した結論と重なるようでした。
2020/03/01
姉勤
「新」と言うよりは、温故知新な内容。昭和三十年代(1960年代)からの、UFOに対する社会的現象。星新一、三島由紀夫ら著名人もUFO愛好団体を結成していたなど、綿々と続く新興宗教問題に酷似する事例、CBA事件なる騒ぎも初耳で、UFOを信じる心理背景を考察している。そして、昨今UFO関連情報が少ないのは、ネットの普及により顕著化した検証過多により居場所がなくなったこと、妄執の対象になる程の夢がなくなったこと等で、つまらない世の中でもあると。個人的には経済が疲弊して余裕が無くなったことが最大とも思っている。
2022/09/25
bapaksejahtera
最近TVでUFOや心霊物を見ないと感じていたので書題につられて読んでみた。この解明に本書は成功していない。ともかく広い宇宙に知的生命体が存在するであろうということと、空間的時間的にそれとコンタクトしうるかを区別できないレベルの話題と思うのだがいまだに混同コメントが社会に散見する。本書引用の通り国会でもこの種の質問が出るという体たらくであるから、本書が論ずるUFO教団CBA類似の宗教が陸続と出来するのも無理はない。コロナ騒ぎで国民の理科知識低下を痛感する現在、馬鹿な奴だとお笑いの種にできる太平の世も懐かしい
2020/08/10
三丁目の書生
UFOに関する昔の本を色々読んで面白おかしく紹介。 読書好きはこんな風に読書で得た知識を役に立てなくてはいけません。 本書のように面白おかしく紹介するとエンタメ・都市伝説ジャンルの本となり、学究的に紹介すると学術論文となります。 唐沢俊一は読書好きが目指すべき一つのロールモデルではないか……と思いながら本書の口コミを検索すると……? 何と盗作疑惑が持ち上がっていました。 https://sfkid.seesaa.net/article/478414819.html
2020/11/11
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